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自分でやりたいと思わなければ、効果は出ない/熊谷知昭トレーナー②

2010年頃から積水化学女子陸上競技部に、
トレーナーとして関わり、リハビリ中心に
多くの選手を強化してきた熊谷知昭トレーナー。

トレーナーとしてのやりがいを、
「やはり、選手が本来の自分の走りを
することができて、それが結果につながった
時ですね」と語る彼。

ただ、熊谷トレーナーにもチームに関わり始めた
10年前から掲げている目標がありました。

それが「駅伝で優勝して
野口英盛監督を胴上げする」です。

信頼関係がなければ、効果はでない

トレーナーとして、選手を強くするには、
それぞれの状況をしっかりヒアリングする
コミュニケーション能力も必要不可欠。

「コミュニケーションは非常に難しいですね。これが正解というのがないし、選手の状況、人によって変えながら接しています。本人が疲れていて、気分が乗っていない時に、こちらが明る過ぎると嫌がられるでしょうし、相手の空気や雰囲気を感じて、それにできるだけ合わせています」

信頼関係がなければ、
効果的なトレーニングはできません。

「こちらがいくら良いことを伝えても、本人がやってくれるわけではありません。結局、自分でやりたい、やる必要があると思わなければ、取り組んでも効果は出ない。継続しなければならないので、本人がしっかり内容を理解して、自ら取り組めることを大事にして指導するようにしています。その取り組みが昨年の駅伝優勝という大きな目標達成に、少しでも貢献できていたら嬉しいですね」

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優勝の喜びは、大きく、そして一瞬

「駅伝で優勝して監督を胴上げしたい」
という想いを、長年抱えてきた熊谷トレーナー。
積水化学がクイーンズ駅伝優勝を果たした
際には、感慨深いものがありました。

「素直に嬉しかったですね。続けて来れて良かったな、とも思いましたし、野口監督に声をかけていただき、積水化学のサポートをさせていただけて有り難かったなど、なんとも言えない気持ちがありました」
と当時の心境を語ります。

でも、その嬉しさも束の間。
「その半面、怪我から復活させきれなかった選手もいましたし、駅伝に向けて本調子に上がりきっていなかった選手もいたので、素直に喜べたのは、その日のその一瞬だけですね」
と、すぐに頭を切り替えていました。

「そのあとも、目標を見失うわけでもなく、
モチベーションは続いています」
優勝した瞬間から、すでに気持ちは、
未来へと動いていたのです。

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喜んでくれる人が1人でも増えれば嬉しい

これからも熊谷トレーナーは、
最優先に考えるのは、選手のことです。

「自分の目標としては、選手自身に個人目標があるので、そこに合わせるのがベースですね。私の中では、チームが駅伝優勝を達成できて、トラックでは日本代表としてオリンピックや世界陸上に出ている選手もいるので、次は『マラソンの日本代表選手を輩出する』ですね。それに繋がる指導ができれば、と思っています」

そして、将来的には自身の活動が
今後につながればいいと考えています。
「トレーナーの活動としては、自分のやっている内容が、他者でもできるようにしていきたい。一人だと、できる範囲が狭くなるので、自分の考え方を人に受け継いでいきたいです」

「例えば、積水化学というチームでも、入る前や高校生などの早い段階から動きを見られたら、陸上界全体のレベルも絶対上がると思う。それをするために、しっかり指導できるトレーナーを育成したり、 自分の知識を教えたりして、こうして積水化学で経験させていただいていることを小・中・高といった育成世代へ広げていく。そんな普及活動ができれば、最高だと思っています」

自分の活動が選手の力になり、成績が伸びて、
喜んでくれる人が1人でも増えれば嬉しい。
そんな想いを込めて、これからも熊谷トレーナーは
選手とチームに寄り添い、サポートを続けていきます。


★熊谷知昭トレーナーのお店【K studio】
地域の皆様の健康支援と運動促進を目的としたパーソナルジム。一人ひとりのお悩みや目標に合わせたオーダーメイドのプランニングで、美しく健康的な日常生活や、快適なスポーツライフをサポートします
https://kstudio2021.jp/


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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積水化学女子陸上競技部 セキスイフェアリーズHP  https://www.sekisui.co.jp/company/rikujou/
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