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「悔しさ」と「がんばります」の間

1/15(日)、ヒューストン・マラソンで
女子マラソンの日本記録更新に
挑戦した新谷仁美選手。

結果は、2時間19分24秒。
野口みずきさんが持つ記録、
2時間19分12秒には、僅か12秒、
届きませんでした。

約3か月間、血のにじむような努力を
続けてきたうえで、足りなかった12秒。
フィニッシュ後、新谷選手は、悔しさを滲ませます。

しかし、その約15分後、新谷選手は笑顔で答えました。
「チームメイトやサポートしてくれる人、ファンたちが、本当に私の力になっているので、これからもがんばります」。

日本記録以上のペース

アメリカ・ヒューストンの現地時間で、7時01分。
まだ暗いうちにスタートしたヒューストン・マラソン。
「新谷が余裕度を持って走れるペースを優先した」という
横田真人コーチの言葉通り、スタートから
日本記録以上の速いペースで飛ばす、新谷選手。

序盤を快調に走りぬき、
中間点の通過は1時間9分09秒。
日本人初の2時間18分台も狙える、
素晴らしい走りを披露します。

しかし、終盤にペースメーカーの新田良太郎コーチが抜けると、
さすがにきつくなり、向かい風にも苦戦。

ゴール直前まで、ギリギリ記録更新を狙える
粘りの走りを見せましたが、
僅か12秒、日本記録に及ばない2時間19分24秒で
フィニッシュしました。

ああああ

フィニッシュ直後、振り返ってタイマーを確認し、
悔しそうな表情を見せる新谷選手。

長い間、たくさんの人に支えられて、
最高の準備をしてきたマラソン。
結果を出せなかったその悔しさは、
簡単に言い表せるものではありません。

しかし、その後しばらくして、
中継していたテレビ局のインタビューに
登場した新谷選手は、笑顔を見せて、
次のレースへの希望を口にしました。

「応援が多くて、2020年に参加したハーフマラソン(日本記録樹立)の時と同じように、たくさんの応援の中で走れたのを嬉しく思います。今回はフルマラソンで、ハーフと違う苦しさはありましたが、応援が背中を押してくれたので、気持ちは楽に、楽しく走れました」

「(5年のブランクを経て2018年に)復帰して、自分がここまで力を戻せたのは、常に私の味方でいてくれるチームメイトや、サポートしてくれる人やファンの人たちの存在が本当に私の力になっているので、これからもがんばります」


「悔しさ」を乗り越えて、「がんばります」へ。
その切り替えは、簡単ではなかったはずですが、
仲間からの熱いサポートを受けて、
新谷選手の挑戦は、次へと続いていきます。


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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