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全力で走れる“嬉しさ”を噛みしめて/卜部蘭①

2月の後半から3月前半にかけて、
オーストラリア・ニュージーランド遠征で
2レースに出場した卜部蘭選手。

動きの改善に取り組みつつ、
少しずつ、それが形になっていく中、
彼女自身も手応えと、
痛みなく走れる”嬉しさ”を感じています。

今までなかった感覚での走り

昨年の夏以降、日本選手権を回避して、
怪我の回復、フォーム改善に取り組んできた卜部選手。

身体に負担がかからないように、
走る時にどの部分を使うのか。
より大きな筋肉を動かすことで
より大きな力を使えるように、など
新しいフォーム作りを意識しながら
練習を積み上げてきました。

「今までなかった感覚の中で走ったり、色々と試行錯誤しながら過ごした期間でした。例えば、地面を“掻く”というか、”蹴って蹴って走る”みたいな感覚だったり、お尻などの大きい筋肉を使って進んでいくといった、そんな感覚を作っていくようにしていました」

10月には、
Yogibo Athletics Challenge(1500m・5位 4'23"33)、
MDC2023東京(1500m・1位 4'21"19)
の2レースをこなして、
レースの実感を掴んだ卜部選手。
復帰の感触を確かめつつ、
翌年への道筋を考えながら
少しずつ前進する毎日が続きます。

「戻ってこれたな、という嬉しさがありましたね。その後は日体大記録会で日本選手権の標準も切って、ここから2024年に向けて頑張っていこう、という気持ちでいました」

感覚は間違ってなかった

年明けからは、またフォーム改善を
一番のテーマとして、冬季練習に入った卜部選手。
引き続き、自分の納得のいく感覚で走れるフォームを
探す日々が続きます。

「『これなのか』と思いながら、でも『ここはこう』『ここはちょっと変わったな』とか、試行錯誤ですね。『これだ!』となるわけじゃなくて、色々スタッフの方々と相談しながら、感覚を伝えてすり合わせしながら、といった感じです。筋肉痛が出る場所も変わってきて、ここに反応が出るんだとか、使っている部分が変わっていく感覚もありました」

自分の身体のどこを使えば、大きな力を生み出せるか。
それを感じ取りながら、
自分のベストを探し続ける日々は続きます。

そして迎えた3月の海外遠征。
3/2(土)2024 Chemist Warehouse Canberra Track Classic(オーストラリア)では、1500mで6位(4'24"64
3/10(日)2024 Sir Graeme Douglas International Presented By Harcourts Cooper & Co では4位(4'16"17)
と2レースに出場します。
試合では、それぞれ違った収穫がありました。

「1戦目のオーストラリアは調子が整わなかったというか、うまく走れなかった印象が強かったです。走りたい感覚や走りたいイメージとは少し違ったのですが、気温が温かい中でレース感覚を感じとって、2戦目に繋げられたかなという感触でした」

「2戦目は、動きも出したいものに近づいた感じがありました。そうすると、やっぱりタイムも上がったので、こうしたいという感覚は間違ってなかったんだなというのが、感じられてよかったです」


その中で感じるのは、やはり、
実戦に帰ってこられた喜びです。

「この前のレースとかも、走ってる際に痛みとかは全然なかったので、やっぱりそういった“嬉しさ”。全力で走れる喜びみたいなものは感じています」

➡②に続く


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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