「こんな練習もできなくて大丈夫かな」の不安を切り替えてくれた言葉/山本有真①
7/16に行われた2023アジア選手権(バンコク)。
女子5000mで見事に優勝を飾ったのは、
山本有真選手でした。
レース序盤~中盤で3位につけて、
最後のラストスパートで後続を引き離しての
見事なレース。
しかし、最初は日本代表に選ばれるかも
諦めていたと言います。
目標だった日本代表チームへの再参加
選考レースとなった日本選手権では、5000mで8位入賞。
本人の中で「アジア選手権は諦めていた」と言います。
「日本選手権の1週間前に怪我をしてしまって、本当に調整・練習が全くできないまま、不安な状態でのスタートでした。野口監督からも『来年・再来年もチャンスはあるから』と言われて、4・5番ぐらいを狙って走りましたが、8番でした」
「日本選手権が終わった当日の夜は、もう、すごい悔しくて。(日本代表入りも)諦めてたんです。でも、急に決まったので私もびっくりして、その時はすごく喜びましたね。もう1回チャンスもらえたって」
今年2月、アジア室内陸上で日本代表に選ばれた山本選手。
その貴重な体験から、再び日本代表チームに入ることは、
彼女にとって、ひとつの目標でもありました。
そして、5か月ぶりに合流した日本代表は、
やはり彼女にとっても新たな刺激となります。
「参加して、やっぱりすごく楽しかったです。他の競技の選手たちとたくさん交流できたのも、嬉しかった。前回のアジア室内陸上では人数が絞られていましたが、今回は本当にすごい選手がたくさんいて、みなさんがアジア選手権で活躍されていた。自分のレースは最終日だったので、ずっと皆さんの活躍を見て『すごいな』『頑張ろう』って思えました」
『こんな練習もできないのか』と不安になった
そんな中、レース前の練習がうまくいかず、
自信をなくしていた山本選手は、
ひとりの選手に声をかけられたことが、
きっかけにうまく気持ちを切り替えることができました。
アジア選手権に向けた国内練習は、
北海道でしっかり練習を積み、
コンディションもあがってきた山本選手。
しかし、現地バンコクでは高い気温もあり、
うまくこなせない練習があったのです。
「現地に入ってから、400mを8本、結構早めのペースで走る練習があって、普通ならこなせるメニューなんですけど、タイの高温多湿に慣れていなかった分、キツくなってこなせずに途中で終わってしまったことがあったんです。それを自分はけっこう引きずっていて。『こんな練習もできないのに5000mも走れるのかな』みたいに、不安に思ってたんですよね」
そこで声をかけてくれたのが
田中希実選手でした。
「試合前、田中さんに、そのことをちょっとこぼしたら『それ以上やってたら、多分熱中症になってて、試合までに体調を崩してたよって。それで”暑熱順化”できたからこそ、暑さになれたと思うから大丈夫だと思うよ』みたいな話をしてくれたんです。その言葉で、自分の悪いイメージを、逆にいいイメージに変えることができました」
様々な刺激を受けながら、
自分の中で悪いイメージを
良いイメージに切り替えられたこと。
それによって、自信をもってスタートラインに立てたことが、
良い結果につながりました。
➡VOL.2へ続く
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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