見出し画像

中距離選手が一番カッコ良かった/卜部蘭 R[a]n for Future

◆Vol.1から続く

陸上好きの両親の元に生まれ、
「Run(走る)」から「蘭」と名付けられた卜部蘭選手。

高校の教員だったお父さんが、
陸上部の中距離部門を見ていた関係で、
子どもの頃から陸上の応援などに行くうちに、
自然と自分も陸上に興味を持つようになりました。

「小さかったので、3000mとか5000mとか長い種目は全部見ていなかったですが、1500mだとパワーもありながらスピード感もあったり、駆け引きもある。それで一番カッコいいなと思ったのが中距離選手だったんです」

陸上を始めたのは、小学校5年生のとき。
週末に地元のクラブチームで走り始め、
中学校は陸上の強豪校に進学。
全国大会に出場するような選手がいる中で、
刺激を受けて、自身も成績を伸ばしていきました。

そして高校卒業後、進学した学芸大学の方針が
彼女の生きる指針のひとつとなったのです。

◆自由の中に身を置いて

画像1

「高校まではしっかりメニューが組み立てられていたのですが、大学は集合日が週2日。普段から、みんな自分たちでメニューを考えて練習する環境でした。ブロック間の壁はなかったので、女子の短距離トレーニングに混ぜてもらい動き作りをしたり、男子の長距離に混ぜてもらったり。今まで自分が中学・高校でやってきたものをベースに、メニューを考えてやっていたんです」

あまり縛られない環境の中で、自分で考えて行動する。
そんな方針が、卜部選手にあっていたのかもしれません。

いずれ所属することになる、
TWOLAPSの横田真人コーチとの出会いも、
この時期でした。

「大学3年の後半くらいから、練習メニューなど相談しながら、横田さんのチームに少しずつ合流していました。それも、大学が自分たちで自由に考えてやる環境だったからこそ、できたものだと思っています。それで横田さんから、『進路どうするの?』と連絡を頂いて『中距離を続けたいです』と相談して、何回か話した結果、声をかけて頂きました」

その後、横田コーチの作ったチーム「NIKE TOKYO TC」を経て、中距離特化型クラブ「TWOLAPS」に籍を置く形となった卜部選手。その判断は、正解だったと信じて疑いません。

「大学では、自分でメニューを考えてやっていくことの楽しさと同時に、難しさも感じました。その中で、横田さんが自分でコーチをつけずに練習していたり、自ら道を切り拓いていたところを尊敬していたので、迷いはありませんでした。横田さんの元で競技をしたいと思ったんです」

◆個性を発揮できる環境

画像2

陸上界の常識にとらわれない、
様々なチャレンジを繰り返すTWOLAPS。
卜部選手はその活動の中で、中距離大会の企画、
YOUTUBE出演、海外選手との交流など、
貴重な経験を積み重ねています。

「TWOLAPSは、横田さんが言う”波乱万丈”じゃないですけど…その時その時に合わせて取り組んでいくチームですね。トレーニングも、中距離や陸上を知ってもらうには今何が必要かとか。軸はもちろんありますが、しなやかに動いている感じがします」

「一言でいうと個性豊か。でも、その個性を出せる雰囲気や、やりたいことをできる環境が大きい。その自由さがあるから、みんなが個性的な部分を出せるんだと思います。なにか自分で動いてみようという言動につながっているんじゃないかと思います」

中距離に魅せられた人生は、自由な環境の中で、
さらに今、大きく羽ばたいています。

続く➡


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
--------------
積水化学女子陸上競技部 セキスイフェアリーズ 公式HP  https://www.sekisui.co.jp/company/rikujou/
🔔積水化学女子陸上競技部Twitter
👍積水化学女子陸上競技部Facebook
📗積水化学女子陸上競技部note

ご声援よろしくお願いします!!
--------------