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邦画が嫌いすぎる話

昨日、最近知り合った男の子と電話でおしゃべりした。その子(年下)とはまだ会ったことがないが、映画が好きという点で意気投合した。

その子は小柄で、話した感じだと性格が控えめで礼儀正しい(多分)。写真で見た時最初は女の子かと思った。中性的な印象だ。その子(Yとする。)に「一番好きな映画は?」と尋ねたところ「ファイト・クラブ」という答えが返ってきた。なんかギャップがあっていい。

ファイト・クラブは私も好きだ。そもそもデヴィット・フィンチャー作品がかなり好きだし、若いころのブラッド・ピットも推せる。あの映画でのブラピは衣装が最高だった。というかあの人よりも薄い色のサングラスが似合う人なんてこの世にいないと思う。あとヘレナ・ボナム=カーターが出演していることを知らなくて、初めて見た時驚いた。ヘレナ・ボナム=カーターってああいう悪い女役が似合いすぎる。ハリポタ然り、ビッグ・フィッシュの魔女然り。でもビッグ・フィッシュでは主人公が好きになる可愛い女役もしていて、見た目の違いに戸惑った。若いときめちゃめちゃかわいいじゃん。

Yと映画の話をしているうちに、邦画が嫌いすぎるという話になった。私の周りの映画好きの友人は普通に邦画が好きという人が多かったので、ここで初めて意見が一致する人に出会って感動した。邦画、本当に嫌いなんですが、分かってくれる方はいますでしょうか?私はもともと普通のドラマも嫌いで、NHKの朝の連続テレビ小説でさえも見ているとイライラする。なんか演技がわざとらしく思えてしまうのだ。Yは「邦画のコメディは全然笑えない」と言っていた。確かに、コメディではない映画でも、脚本のせいなのか、演技力のせいなのかわからないが例えば恋愛映画やドラマでまだ十分に打ち解けていないであったばかりの男女のどちらかがちいさいミスをしたりや第三者に対するちょっとした陰口めいた指摘をしたりして、「...クスッ.......あはははは!」みたいになるシーン、見てるほうは全然笑えないし笑い方のぎこちなさに幻滅する。

邦画は嫌いなのでほとんど見ていないが、「愛がなんだ」は話題になっていて気になったので、Netflixに入ったときに見た。でもやっぱり私には合わなかった。途中から「監督はわざとこういう、みていて嫌になるような演出をして、日本の映画界を皮肉っているのかな?」と思ったけど別に違うんだと思う。邦画、なんか画面が暗い(アパートのシーンとか、家での食事シーン、なんかすごくみずぼらしく見える。白色の蛍光灯に照らされたごちゃごちゃした部屋とか、冷蔵庫に貼ってあるマグネットとか、そういうのはリアルさを出すためにやっているのは分かるけどみていて気が滅入る。)し、会話以外の音が入りすぎてうるさい(「愛がなんだ」ではテルコがマモルが風邪をひいたときに食料を買ってきたシーンで、部屋でビニール袋をガサガサさせてものを取り出すところがすごく不快だった。あれは風邪をひいているマモルがテルコをうっとおしく思う気持ちを視聴者に共感させるためにわざとガサガサさせたの?あと咀嚼音とか、会話時の、声ではなく”口を開く音”とかが本当に無理だし肝心のセリフは聞こえにくい。)し、セリフがわざとらしい。普通に生きててそんな会話する?みたいなセリフばかりだ。あとよく主人公を「ハッ」とさせるセリフを言うパーソンみたいなの出てくるけど現実で生きててそんなのないじゃん。「愛がなんだ」はラップのシーンさむいし。

あと、日本語特有の問題として、「役割語」があると思う。小説や漫画で、女性が「~~だわ」とか「~~よ」という口調でしゃべっていることは結構ある。でもこれを映画でもやると一気に不自然になる。そしてこれは役割語ではないと思うが、相手を「君」と呼ぶのも映画でやられると一気に冷める。文章で読むと全然普通なんですが、なぜなんでしょうね。

邦画の悪口を書きすぎてつかれたのでここらへんでやめにしようと思います。関係ないですが上の写真の花(多分チューリップ。スーパーで買った。)は切る前はもともと一本の茎から出ていたんです。全然違う種類に見えるのに怖い。どういう仕組みなんですか?知っている人がいたら教えてください。🌷🥀

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