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学校が持つ潜在能力

学校というプラットフォームが持つ潜在能力は驚くべきものがあります。

一般社団法人ドット道東の野澤様による多様な生き方-働き方についての講話

「多くの人が集う場を創りたい」

そんな願いを持ったことはありませんか?
仕事でも趣味でも家庭でも
公式でも非公式でも
対面でもオンラインでも

すでに多くの人が集ってる場に参加した経験がある人も
企画する側になって奮闘した経験がある人も
人が集まれば必ず、活性化され創造される「何か」があることは理解していただけるかと思います。「何か」っていうのは有形・無形に関係ありません。

そんな、多くの人が集まる場としての機能が異常に高いところ知ってますよ、それは学校ですよ、ということについて書きたいと思います。


1.学校の場としての機能

広尾町内企業説明会

学校って何するところですか?
ハイ、教育活動です。

これは多くの人にとっての常識的な概念として定着しているかと思います。
この常識的な概念さえ超えることができれば、学校の可能性は大きく広がります。例えば、広尾高校で可能な活動を挙げると、次のようなものがあります。

ワークショップ
スポーツ
音楽活動
芸術・アート活動
販売
仕事
ものづくり
発電・蓄電
研修会・講演会
個展など展示会
各種イベント
スペースのレンタル
宿泊
料理教室

広尾高校ってできることめちゃありますね。すごいですね。
違います、どこの学校でもこれくらいだいたいできます。

ここで挙げただけでも場所提供ビジネスとしてやっていくには十分だと思います。
地方なので集客ができなければビジネス成り立たないという考えもありますが、できないなら集客できる方にお願いすればいいので、やっぱできます。

広尾高校は現在1学年1クラスです。
使ってない教室けっこうあります。


2.できない理由3つ

特に地方の学校においては戦略的にシュリンクしていくことしか選択肢がない時代に、逆に可能性を広げることができるっていいことだと思います。
しかも学校がやることは場を提供するだけ、ってすごいアイデアじゃないですか?

なぜやらないのか?やれないのか?
私が思いつく理由は3つあります。

① 収益化できない
学校は教育活動を主な目的としており、収益化を主眼に置くことができないため。また、教育行政の枠組みが、学校の収益化を想定していないため。

② ファシリテーション不足
学校内にはビジネスモデルやイベント企画の経験がある人材が不足しているたっめ。また、教員や行政関係者によるファシリテーションも限界があるため。

③ 教育活動の優先度
学校は主に教育活動を行う場であり、その優先度が高いのはしょうがないことであって、外部イベントや収益化のための活動で、最優先である教育活動を妨げてはならないため。



3.できない理由を超えた先には

地域職業座談会

未来は明るいと私は思います。

ここ数年で地方の学校は閉校の危機に直面しています。
実際に閉校していく学校もけっこうあります。
広尾高校も例外ではないです。

「地方の」と言いましたが、今後は小都市、中都市へとこの波が押し寄せ、やがては中核都市へ到達するのも時間の問題です。都市部の大規模学校の先生方はもっと危機感持った方がいいと思います。

①の収益化はできないとしても±0目安で組織作りすれば可能です。そもそも教育にはお金がかかるんですが、地方の学校に割り当てられる分は額としては多くありません。必要な収入は自分達で確保できればいいですよね。
②の人材確保ですが、やってくれる人を教員から確保するのは難しいかも知れません。働き方改革の進め方とインセンティブ次第では教員がファシリテートすることも可能だと思います。
③の教育活動については、場としての活用そのものを教育活動にしてしまえば十分に可能で、授業時数の削減や総合的な探究の時間を軸とした教育課程の編成など、行政側からの要望に応える形で実現は可能かと思います。

町内農家さんからいただいたかぼちゃを使用し生徒が作成したジャック・オ・ランタン

広尾町では、幼稚園から高校までだいたい同じ集団で進級進学していきます。外へ出ていく人はいても外から入ってくる人は少ないです。集団も小さいので人間関係が固定化されやすく、コミュニケーション能力を育てることが難しいという課題があります。
学校が場として利用される機会が増えれば異年齢交流を作る機会も増やせます。これはコミュニケーション能力の育成には大きな効果が期待できるので良いことです。

集客にも課題がありましたが生徒がいます。少ないけど、、、
数年は50~80名くらいで推移すると思いますが、その先はわかりません。

①〜③をクリアし実現した先には、高校が中央の行政に依存しないで独立的に教育活動を行うことができます。しかも持続可能な形で。

もし仮に閉校になったとしても、施設が取り壊されない限り、場の提供を行うことは可能です。

地域にとって使い勝手のよい総合プラットフォームとして機能させ続けることができます。地元の高校がなくなったので行ける高校がありません。という中学生は、高校なんて行かなくていいので、その施設を拠点とし、活用して自分の活動を展開できるよう手助けしてあげることもできます。

そのためにも、生徒がいる今のうちから学校の場を提供しやすく仕組みを変え、教員でも誰でもいいのでファシリテーションしながら楽しく教育活動すればいいのにって、私はよく思います。

4.学校の潜在能力まとめ

HERO TRAIN 小松様による金融教育

学校が持つ潜在能力とその活用について、場の提供という機能の側面の提案でした。学校は教育活動だけでなく、多目的なプラットフォームとしての機能を持ち、さまざまな活動やイベントの場として活用することができます。しかし、現実には収益化や適切なファシリテーション、教育活動との兼ね合いなどの課題が存在します。

それでも、これらの課題を克服すれば、学校は総合プラットフォームとして機能し、持続可能な形で活動を続けることができます。また、学校の閉校や施設の利用停止などの危機的状況に直面する地域においても、学校の場を提供することで地域を支え活性化の一端を担える可能性があります。

このように、学校の潜在能力を最大限に活かし、地域社会に貢献するためには、教育行政や地域の関係者が協力し、柔軟な発想と行動が求められます。未来に向けて、学校の可能性を広げる取り組みが進められることを期待します。



言葉足らずでつたない文章お許しください。貴重なお時間を消費して読んでいただいたことに感謝いたします。


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