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自意識を捨ててフラペチーノをガリゴリ食べる

体に熱がこもりやすい私は暑さにめっぽう弱く、夏のお出かけは命がけに近い。

だからと言って家のなかで過ごすばかりでもつまらない。

というわけで先日、出来る限りの暑さ対策をしてお気に入りのイラストレーターの企画展へと出かけた。

朝、家を出発する時点ですでに気温は33度を超えていた。
最寄駅まで15分歩き、電車を乗りつぐ。
これだけでかなりヘロヘロ。


企画展内は飲食禁止。
そのまま直行して入場前にロビーで涼んでも、このままでは体内の水分がすぐに蒸発して熱中症になりかねない。企画展どころではなくなってしまう。そんな事態は何としてでも避けたい!(今年既に一度軽い熱中症になりかけているので)


諸々の事情を考慮した結果、しっかり体を冷やせて水分補給もできるカフェで一旦休憩してから企画展に行くことにした。

目的地近くにスタバを発見し速攻入店。

私はダークモカチップフラペチーノ(つぶつぶした細かーいチョコが入ったフローズンカフェモカみたいな飲み物)を注文。

スタバではホットのドリンクを飲むことが多いけど、この日ばかりは氷の粒々を飲むことで体が冷やされるだろうと期待した。

しかし…

結果から言うと選択ミスだった。
フラペチーノは速やかに体を冷やせるドリンクではなかった。

そもそもゴクゴク飲めない。というかほとんど飲めない。
なぜかと言うとストローが細すぎるから。
私の肺活量が足りないのかと一瞬怪しんだけどそう言うわけではなかった。

環境に配慮したスタバの紙ストロー、これでフラペチーノを吸いあげると氷の粒がストローに詰まって全然口元まで上がってきてくれない。

おいおい、これじゃあただのアイスコーヒーを飲む方がよっぽどすぐに体が冷えるじゃないか!と内心ツッコミをいれるくらい全然飲むことができない。

しかもフラペチーノの味に甘さがない…。
「店員のお姉さんよ要となるシロップを入れ忘れたんじゃないかい?」と疑いたくなるくらい甘味がなくて面食らった。

ダークモカチップフラペチーノは、ランバフラペチーノを名称変更したドリンクだと私は勝手に思い込んでいた。

ランバフラペチーノとは、今はない商品でチョコレートソースがかかっており、コーヒーとチョコの甘さのバランスが絶妙なフラペチーノだった。
外見がよく似ているだけで、もしや名称変更したのではなく全く別の商品だったのか?!とガックリした。

少しだけでも飲みたいのに、チビチビとしか飲めない…

甘い味だと思っていたのに、全然甘くない…

色々思っていたのと違ってなんだか残念。


だけどこのままでは埒が明かない。

わたしは自意識をかなぐり捨てて、グラスに直接口をつけてフラペチーノを飲んだ。(食べた)


するとミキサー内で細かくなり損なったであろうチョコと、粒とは言い難い大きさの氷の塊がいくつも口の中に入ってきた。


いやぁーこれはストローじゃ吸えないって!ストローの先端につっかえて当然よ?という大きさのチョコと氷。
仕方ないからガリゴリと噛み砕くと口のなかが痛くなるほどに冷えた。


そうして私がフラペチーノに悪戦苦闘しているうちにスタバの強力な空調によっていつの間にか体もすっかり冷えて

企画展に行く前の状態としてはバッチリなコンディションになっていた。

そうそう、体を冷やすことが目的だったからミッションは成功だ。


その後は体調万全でイラスト展をじっくり楽しみ

お土産も買ってほくほくした気持ちで帰ることができた。

スタバでの休憩はなんだかんだ言ってかなり効果があったようだ。



おわり


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