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既婚男性が不覚にも風俗嬢にガチ恋して落ち着きを取り戻すまで(3)

続きです

LINEのやりとりで葛藤

思いがけずRさんと、LINEを交換することができ、まずは、カラオケに行く日の相談をしました。

本当は、すぐにでも行きたかったのですが、私が確実に時間が取れる日というのは、あまりなく、カラオケに行ける日は1ヶ月後になりました。


好きな人にLINEを使って、自分に好意を持って欲しい。

私は、LINEの恋愛関係のYoutubeを見て、以下の作戦を考えました

・一日一回はLINEで連絡を取り、相手の生活習慣の一部にする
・返信するタイミングは相手に合わせる(例えば、すぐ既読がついても、相手が6時間後返信きたら、こちらも6時間を目安に返信する。)
・LINEの分には、質問を入れて、会話を途切らせないようにする


それにしても、好きな人のLINEメッセージが来たときは、脳活動が凄いことになりますね。

相手と繋がっていることの嬉しさや、メッセージの内容がどんなものか期待感で、ドーパミンが出まくりです。


すぐに既読がついて、暇人と思われると嫌なので、既読がつかない方法を調べて、機内モードにして、LINE文を読んだりしてました。

既婚者なので、LINEメッセージの内容は、スマホの通知には表示しないようにしてます。

あと、巷でよく言われる「既読スルー」は、辛いですね。

この歳で、LINEの恋愛あるあるを実感するとは思いませんでした。

返信が遅い場合は、相手が忙しいからだろうと、自分を納得させ、心を落ち着かせました。

こちらが、それなりのボリュームの文を送って、相手がスタンプだけだと、少し凹みます。

私が、メッセージで質問しているのに、相手は答えるだけで質問がないと、自分に興味がないのかな、と不安になります。


そんな中、LINEのやりとりを通して、「私がRさんを好きな熱量」と、「相手の私に対する熱量」に差があることだけは、薄々気づき始めました。

1週間ほど、毎日LINEを続けたのですが、Rさんから

「また今度連絡するね」

と言う文があり、空気を読んで、一旦やりとりはクローズしました。


結局、私が我慢しきれずに、数日後、

「久しぶり。今度行こうと思うけど、いつ頃出勤?」的なメッセージを送って、

なんとかやりとりをしようとしてました。


相手は、私を客と思って、あくまで仕事の一部でLINEしているのかな。

と冷静に考えつつも、私に少しでも好意を持っていないかを期待をしていました。


朝起きても、夜寝る時も、一日中、Rさんのことばかり、考えてました。

LINEという繋がる手段を持ったことで、繋がってない時間や返信を待っている時間というのは、とても心が落ち着かない・不安な状態になっていました。。


家族に対する感情

Rさんと進展があったことについて、一方で未来に対する不安感が強まってきました。

どう考えても、誰かが不幸になるからです。

家族と一緒に映画館や公園やTVを見て過ごしていても、Rさんの事ばかり考えていること。

自分は不倫に走ろうとしているという後ろめたい気持ちが常に頭の片隅にありました。


結局、Rさんとこの先付き合うことが出来たとしても、Rさんは仕事で何人もの男を相手にすることを考えると、苦しい気持ちになることは目に見えてます。(気軽に仕事をやめろとは言えないです)

付き合ってなくても、Rさんが、他の男を相手にしていると思うだけで、とても苦しくてたまりません。

Rさんを独り占めにしたいと言う気持ちがあり、これを達成するには、どうすれば良いのか?

どう考えても難しいです。

今の妻と離婚して、Rさんと結婚したいのか?

そもそも、妻と離婚したいと思っているのか?

大事な子供のことはどうするのか?

誰も悲しませたくないです。


一度結婚すると、他の人を愛してはいけない。

人間の作った法律で罰せられます。

一方で、好きになる感情というのは、生物として自然であり、とても素晴らしい感情だと感じました。

法律と本能の狭間で苦しんでました。


頭の中で、答えが出ない問いが、ずっと堂々巡りでした。

そんな苦しい状況を改善すべく、脳科学や依存症に関する書籍やYoutubeを見たりして、自分を客観視することを徐々にしていました。


とうとう念願のカラオケ当日

カラオケに行くことが決まった後にも、2回ほどは、会いに行きました。

いつも通り、当たり前のように本番を行い、ピロートークでは、「カラオケ楽しみだね」と言う話題をしてました。

あえて、カラオケ”デート”と言う言葉は使わないようにしてました。

”デート”になると、相手も身構えるし、私としても、既婚者なのでデートと言う言葉を使うと、不倫を認めることになりそうで、あえて避けてました。


コロナ禍で、カラオケ店が閉まっており、一部のリッチなカラオケ店が空いており、3時間パック(デザート付き)でひとり3500円ほどするプランを予約してました。

風俗店に程近い立地のカラオケ店です。


待ちに待った当日がきました。

ドキドキしながら、約束の30分前にLINEで連絡したのですが、なかなか既読がつきません。

私はカラオケ店に着き、「今着いたよ、フロントで待ってるね」と連絡をしました。

その後、やっと既読となり、返ってきた返信は、

「ごめん、なぜか勘違いして、1時間間違って開始だと思っていた。今から急いで行く。まじでごめん」

的なメッセージが返ってきました。


みなさん、どう思いますか?

私は、1ヶ月近くこのカラオケを楽しみにしてきたので、このことに、とてもテンションが下がりました。

とても気になる相手との約束であれば、約束の時間は間違えないでしょう。。

この出来事で、私の中の幻想が崩れ、少しずつ現実が見えてきました。


燃え上がっているのは、私だけだ。

虚しい。


結局、Rさんは1時間遅れて、来ました。

普段の妖艶な雰囲気とは違い、白シャツにジーパン。

それでも私には色気を感じました。

見たところ、Rさんは、おそらく寝起きでした。

当日のRさんの9時ぐらいの写メ日記には、「本日出勤です。待ってます」的なコメントがあったので、朝は起きていたのですが、私との予定の間は仮眠をとっていたのでしょう。


私は、内心は不貞腐れていました。

できるだけ冷静に務め、カラオケを盛り上げようとしました。

カラオケはというと、彼女の歌声は、お世辞抜きに、とても上手く、とても心地よいものでした。

気持ちが冷めかけていたのに、彼女の新たな魅力を見つけてしまった瞬間でもありました。

私は、Rさんの事前に好きな歌を聴いていて、何度も聞いて、練習をしていて、真剣に歌いました。

リクエストされたのは、ゆったりとしたバラードの曲で、Rさんと出会わなかったら気にもしない曲だったと思います。

とてもも素敵だったと、褒めてくれました。

今となっては、思い出の曲となりました。

カラオケ自体は、盛り上がったとは言いづらいですが、プライベートな時間を共に過ごせたことは嬉しかったです。

「カラオケ店から、お店まで近いので、送るよ」と伝え、店を出ました。


カラオケ店を出て、周りを見回しながら、Rさんは「ここどこ?お店はどっち方向だろう」と言ってました。

この発言を聞いて、「え、どうやって来たの?」と聞くと、

Rさんは「駅からタクシーで来た」と言ってました。

この時、色々思いました。

遅れたことに悪気があり、急いで来るためタクシーを使ったのかな。

タクシーを使うって風俗嬢ってリッチだな。金銭感覚違うのかな。

そもそもLINEで場所を伝えたのに場所把握してないってルーズなのかな。


私が案内すると伝えると、一緒に繁華街を歩きました。

横で歩いている、太陽の光の下で見るRさんは、いつも見ているのとは違う感じでした。

妻と比べて、体格がいいな、とか。

今まで付き合った女性とは、化粧とか含め、やはり雰囲気が違うな、とか。

真面目な誠実系の俺と、派手目の雰囲気があるRさんは、一緒に歩いていてお似合いではないのかもな。。とか。

楽しい話題振りたいけど、何を話そう、あまり会話弾まないな、とか。


「1時間遅れてきた」という残念な出来事が引っかかっていて、私は歩いている間も、テンション低めでした。

これから、もし付き合うとしても、今回みたいに、時間にルーズな人は嫌だな。振り回されそうだな。

やっぱり、相性はよくないのかな。

ネガティブなことを考えながら歩いてました。


お店近くのコンビニまで送ると、事前にプレゼントとして用意していた「美容系栄養ドリンク」を渡し、なんとか笑顔を作って別れました。

理想は、相手が見えなくなるまで、手を振って笑顔で別れたかったのですが、少しそっけない態度になっていたと思います。

初めてのデートで、次のデートの約束をするのが鉄則ですが、約束をすることはしませんでした。

心の中で、「やはり、既婚者が風俗嬢と付き合うのは苦しむだけだ」 と言う思いが芽生えてきたからでしょう。

徐々にドーパミンの罠から脱出する兆しが見えてきたようです。

次回へ続きます






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