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出産してはじめて「働きたい自分」がいる事に気づいた #国際女性デーに寄せて

せっかく今日は国際女性デーなのだから、私も今日にちなんだトピックスを考える時間を、と思い、n=1ではあるけれど、私も気づいた事を発信してみようと記事を書いています。思考整理に近いですが、もしかしたら、誰かの何かのきっかけになったら嬉しいです。

出産するまで「仕事が好き」に感じていたギャップ

22歳の時からスタートアップでも上場企業でも、管理職という仕事をもらった。25歳から会社を創って経営者をはじめた。そんな仕事をしていると、まぁ周りからは「ほんとに仕事が好きだよね」って言われるのはよくある事で、どうやら周りからは”よく働く人”に見えてるみたいだった。

たしかに、仕事を嫌いではないけれど、仕事自体が好きだから仕事をする。という考えになった事は実はあまりない。むしろ、どうせ長い時間を費やす「仕事」なのだから、楽しくて好きだと思って過ごしたい、というのが私のスタンスだった。

だから、出産する前は「子供を産んでも、経済的に困らず、子供に誇れる好きな仕事を続けながら、子供との時間も十分作りたい」を実現するために必死だった、というのが話の落ちどころである。

だけど、前述したような事は現代社会ではかなり難しいという事が社会に出るととても難しい事だとわかった。それでも、頑固な私は子供を持つ事も、自分らしく働く事もどうしても手放したくなくて、今日も毎日自分と戦っている。ただ、かっこいい大人になりたかった。

出産したら気づいた「仕事がしたいかも」

出産すると、仕事がしたくなくなる人が多いという話はよく聞く。自分も子供がかわいくて、間違いなくそうなると思ってた。むしろこの我が子を迎えるための時間を幸せに過ごすために、私は頑張ってきたのだ!待ってました!という瞬間だ。

だけど出産翌日にしていた事といったら、htmlメールのコードを確認する仕事で月末の作業をしようとしたら「お願いだから、休んで!ひやひやしちゃう!」とお母さんみたいに世話してくれる社員に言われる始末だった。血眼になって仕事をしなきゃいけなかった、というよりはまぁそんなに重い作業じゃないし、自然に、いつものようにそうするものだと手についていた。自分の知っているお母さん像や出産像とかけはなれすぎて、出産前の自分が将来の自分を見たらかなりびっくりしたと思う。

結局、幸い身体が元気だった事やパートナーの手厚いケアもあって、仕事をなだらかにし続けていた時、ふと「あぁ、私は仕事が好きなのかも」と気づいた。周りの私を知っている人からみたら「え、今更?」と思われるかもしれない。(笑)正しくは「仕事を好きだと思っていいのかもしれない」と思えたのかもしれない。

社会人になるまで、誰もそんなライフスタイルは教えてくれなかった。結婚して、家庭に入って、子供を産んで、良い妻として生きていくのが時代的にも良いと思っていた。そのために、親も懸命に育ててくれた事を感じているし、感謝している。

だけど、2020年代になって、出産して子供を産んでフタを開けてみたら、自分が頑張って社会から頂いたお金で家賃を払ったり、プレゼントを買って旦那さんや子供が喜んでくれる姿を見れるのはとても嬉しい。私たちは家計を支えたり、仕事を頑張ったりしても良いし、そこにはちゃんと充実感もあるのだ。

私はなぜか、「せきこさん見てたら、自分産めるかもって思ってきました!」と言ってもらえる事が多いのだが、それをとても嬉しく思っている。今後もそうありたい。産む事も、産まない事も、仕事を頑張る事も頑張らない事も、自分で選んで良いし、何を選んだって思ったよりも充実できるから我慢しなくて良い。

本稿の注意書き
※ 私は普段から、心身の健康オタク気味でたまたま元気な妊婦・出産だったので、誰もがそういった状態ではなく、むしろ出産には体験な経験される方が沢山います。あくまでも私のケースです。
※労働基準法で会社で働く従業員の方の産休は守られています。私は経営者だったので仕事をするか、しないか自己意思で選択する状況でした。個々人の選択があって良いと思いますが、本人のWantでなければ、母体保護のためにおやすみされる事を個人的にも推奨しています。


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