バイオテクノロジーは人間を幸福にするのか?

遺伝子組み換えとは

遺伝子組み換え技術とは何かご存知ですか?
例えば、医療で使われている製剤に遺伝子組み換え製剤というのはたくさんあります。インスリンが代表例です。これは、実は、大腸菌を使った遺伝子組み換え技術が使われています。大腸菌というのは、皆さんの大腸に便の中にたくさんある細菌のことです。
大腸菌は、核内のDNAの他に細胞質にプラスミドという環状DNAの構造体を持っています。これに、豚のインスリンを作る遺伝子を組み込んで、大腸菌の中に戻すと、大腸菌の中でインスリンを作ってくれます。大腸菌は増殖能も大きいですから、インスリン精製する大腸菌をたくさん作って、作られたインスリンを製品化しているのが、糖尿病患者さんが作っているインスリン製品です。

その他にも、エリスロポエチンという腎不全患者が使う造血製剤や、関節リウマチに使う生物製剤、癌治療に用いる分子標的薬などの新しい製剤は、この技術が用いられ、作られています。これらは、バイオ医薬品と呼ばれています。バイオ=遺伝子技術を使って作られた医薬品のことです。



ワクチンの作り方

ワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチン、RNAワクチンがあります。

生ワクチンは、鶏卵などを使って、麻疹や風疹などのウイルスを増殖させて、それを弱毒化してワクチンを作ります。これが体内に入ると、人間が特定のウイルスが入ってきたと認識し、獲得免疫が働き、自己抗体を作り、防御します。

不活化ワクチンは、いろいろな作り方がありますが、この中に組み換えワクチンがあります。これは、大腸菌などの菌体に、該当ウイルスのタンパク質の一部をつくらせて、そのウイルスタンパクを接種すると言うものです。ウイルスタンパクの一部が体内に入って、人間の獲得免疫が働き、自己抗体を作り、防御します。バイオ医薬品の一つです。

今回、新型コロナウイルスのワクチンは、どのように作られたかご存知でしょうか。これらは、上記と全く異なり、コロナウイルスのDNAからmRNA自体を作り、それを増幅し、ワクチンを作成しています。mRNAとは、DNAから情報を読み解き、タンパク質を作る雛形のようなものです。このmRNAがワクチンとして体内に入ると、私たちの細胞の核の中にmRNAが入り込み、コロナウイルスの蛋白質を作り続けます。そして、コロナウイルスのタンパク質の一部に対して自己抗体が作られ、防御するという理論です。つまりは、遺伝子自体がダイレクトに体内に入り、人間の核内に取り込まれしまうというものです。今までの遺伝子組み換え技術と全く異なります。
そして、実際にコロナウイルスに感染すると、過剰に自己抗体が作られてしまう免疫増強反応というのが問題となっています。これは、また次回にお話ししますね。

私の見解

ここまでは、一般的な遺伝子組み換え技術と、今回のコロナワクチンの技術について書きました。
私個人としては、この遺伝子自体を操作して作られる製剤自体が生体内に入った時の免疫反応が心配です。人間は、自然界にないものを異物と認識し、過剰に炎症を引き起こしてしまうのではないかと思います。
さらに、遺伝子操作をして作られたタンパク質を体内に入れることはもちろん心配ですが、その遺伝子自体を体に入れて、ウイルスタンパク質を人体に作らせるという技術も、非常に不自然に感じます。
現代社会では、人間が意図して作った医薬品が、不自然さを極めています。その不自然さを人間が取り入れた時の炎症反応が、様々な病気を引き起こしていると、日々のバイオレゾナンス診療で感じています。

まとめ

・遺伝子組み換え技術は、バイオ医薬品の作成に使われている。
・その一つが、もともとのインフルエンザワクチンなどは、この技術による。
・新型コロナワクチンは、遺伝子組み換え技術とは全く異なる方法で、mRNA自体を製剤としている。
・不自然さを極めた医療技術は人間を幸福にするのだろうか

次回は

遺伝子組み換え作物がアレルギーを引き起こすメカニズム
コロナワクチンの免疫増強反応についてエビデンス
を書いていきます。





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