夏バテを予防する

吐き気があるくらい、バテてしまった時

暑くて、吐き気がして、食べることができない。そうすると、だるくて動けない。学校に行けない。職場に行けない。という人が続出するこの時期。ジュースやゼリーなら、口に入れられると言って、口にすることが多い。
嘔気の原因は、何だろうか。
原因の一つに低血糖がある。
低血糖自体が、嘔吐反射中枢を刺激して、嘔気を引き起こす。自家中毒と呼ばれる病態だ。この場合、細胞は、すぐに栄養として取り込まれる単糖類を好む。
特に不登校の子どもなんかは、朝低血糖状態で吐き気を来していることが多いので、はちみつを大さじ1杯くらいを舐めたり、お湯の溶かしたりして、口に入れると嘔気が一旦治って、食事が摂れるようになる。それから、朝ごはんを食べてもらう。はちみつが苦手な人は、りんごジュースなどストレートジュースでも良い。ただ、濃縮還元ではない、ストレートジュースを選ぼう。
ショ糖、いわゆる白砂糖はミネラルを含まない2糖類のため、血糖スパイクを起こしやすい。ところが、はちみつはグルコースとフルクトースの単糖類。果物もフルクトースが主な糖質のため、細胞にすぐに取り込まれて、血糖スパイクを起こす心配はない。
恒常的に、嘔気がある場合は、食事と食事の間、低血糖になる1時間くらい前に、はちみつや果物を上手に取り入れると良いだろう。
糖代謝がしっかり回ってきたら、嘔気もおさまるから、炭水化物やタンパク質をしっかり食事で摂れるようになれば、はちみつは不要となる。あくまでもはちみつ摂取は治療食と考える方が良いだろう。ただ、糖代謝が回らないくらいバテている時は、無理にプロテインなどでエネルギー補給しようとせずに、単糖類に頼るのが得策である。

夏バテ予防には、糖分とミネラル、クエン酸を上手に摂る。

そこまで、重症ではないが、なんとなくこの時期は暑い場所で過ごすと、疲れやすい。頭がぼーっとする。夜、足がつる。食欲が低下する。などの症状を呈することが多い。その場合、いち早く、夏バテになっている可能性がある。
そんな時は、1、クエン酸 2、糖分、3ミネラル を効果的に摂る必要がある。

クエン酸は、体をアルカリ性に保ち、細胞の代謝活性の基盤となる。梅干しやレモンなどの柑橘類などを普段から取り入れると良い。
糖分は、先ほどお伝えした通り、しっかり食事で炭水化物とタンパク質をバランスよく摂ろう。バテている時は、うまくフルクトースを利用する。
さて、ミネラルをどうやったら良いか。

自家製スポーツドリンクを作る

水 500ml(浄水した水または、良質なミネラルウォーターがおすすめ)
はちみつ 60g
お塩   2.5g(天然塩がおすすめ)
レモン汁 30ml
にがり  15ml(高濃度マグネシウム液 5滴)

薄目が良い方は、お水の量を500−1000mlで調整すると良いだろう。
また、当院では、高濃度マグネシウム液のサプリを販売しているので、にがりの代わり、マグネシウム液を5−10滴ほど、入れていただいても良い。
さらに、MgやNa以外のミネラルも補いたいという方は、液体ミネラルサプリを10−20滴追加しても良い。

https://jp.iherb.com/pr/eidon-ionic-minerals-multiple-mineral-liquid-concentrate-2-oz-60-ml/26011

なぜ、市販のスポーツドリンクは、良くないのか。

例えば、大手の会社が販売している〇〇スウェットの裏表示を見ると

砂糖、ブドウ糖果糖液糖、果汁、食塩、酸味料、ビタミンC
塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、香料

砂糖は、ミネラルを含まない白砂糖だろう。また、ブドウ糖果糖液糖は、遺伝子組み換えのトウモロコシから摂れる成分であり、飲み続けるとアレルギーなどの原因になるだろう。
酸味料、調味料、香料などは、飲みやすくするための添加物である。
確かに、糖分、ミネラル、クエン酸が摂れるようになっているが、余分なものが多すぎる。
だからと言って、水やお茶だけ飲んでいたのでは、確実にミネラル不足になるので、自家製ドリンクをおすすめする。

スポーツドリンクをすぐに作れないときに私が夏に心がけていること

梅干しを食べる。
お水にレモン水を加えるようにする。
良質な塩飴を舐める。
Mgなどのミネラルサプリを、好きな飲み物に入れて、ミネラルを積極的に摂るようにする。
空腹の時間が長くなりすぎないように、補食を摂る

ちなみに、すっかりランニングが習慣化した私だが、ランニング前にはしっかり食べるようにしている。食事から間が空いている時は、バナナなどすぐにエネルギー源になるフルクトースを摂ってから走っている。蛋白異化を起こさないようにアミノ酸サプリを加えて飲むこともある。これで、低血糖の心配はないが、水にミネラルサプリ、Mgサプリ、レモン水などを入れて、ランニングの途中で飲むようにしている。はちみつ飴や塩飴も一緒に携帯する時もある。

エプソムソルトで入浴中に経皮的にMgを摂る

実は、MgやKなどのミネラルは、経皮吸収される。特にMgは、口から飲んだ場合には、腸に入って、水を引っ張る作用があるため、便が柔らかくなってしまうこともある。このため、エプソムソルトを入浴剤として入れるのが手軽である。当院の根っこショップで販売している。

さらに、重曹を大さじ1−2杯、入れれば、Mg,Caを含むミネラル風呂が出来上がる。そのまま洗濯水に使っても良い。一石二鳥である。

上手に夏を乗り切ろう


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