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旅日記

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旅先でのスプーン人匙ほどのお話。 Cover Photo : Yu Iwasaki / Berlin, Germany
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#旅日記

note×ことりっぷのコンテストで「尾道日記シリーズ」が大賞を受賞しました

note×ことりっぷお題企画「#わたしの旅行記」コンテストにて、今年5月の尾道滞在の日々を綴っ…

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山々との約束と街|ソウル日記3

2023.5.10(金) 宿をでて、レンガづくりの古い街並みを歩く。小さな水色のトンネルを…

この国の時間|ソウル日記2

一日目はこちらです。 2024.5.9(木) ソウルの朝。野菜もくだものも、太陽をあびて花…

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友人と宇宙家族|関西旅行記

三日目  あいかわらずの、雨。宿でしごとをし、七条へでる。鴨川をながめながらVeg Outで昼ご…

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薫の君も吉田の女の子もみんな|京都、奈良、大阪日記

二日目  朝いちばんに、宇治へ。はじめて。曇天の宇治川にりっぱな、ふるい木の橋が浮かぶ。…

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雨水とドーナツの穴|京都日記

一日目  新幹線の、両隣の人がしずかに本を読むのにはさまれて、おべんとうを食べた。昨日の…

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奄美日記|地球の引力を感じる島

  六月一日 木曜日 こわいという気持ち  五時すぎに起き、東京駅まで湘南二号で出て、八重洲南口から成田空港行きのリムジンバス。道中のお供は河原理子さんの「フランクル『夜と霧』への旅」。めざすは三度目の奄美大島。ありがたいことに、仕事では二度目だ。離陸時、四歳ほどの子どもが「こわい!!こわいよ!!!」と両隣の父母にすがって全身全霊の大泣き。あまりにも悲痛なその声で小さな飛行機が今にも真っ二つに引き裂かれそうだった。私はすこし感動していた。その「こわい」という気持ちは、そ

欧州台所日記:ベルリンで食べたもの

先日、約十年ぶりにヨーロッパ四か国を一ヶ月くらいかけて滞在した。最初はベルリン。 二十代…