奄美日記|地球の引力を感じる島
六月一日 木曜日
こわいという気持ち
五時すぎに起き、東京駅まで湘南二号で出て、八重洲南口から成田空港行きのリムジンバス。道中のお供は河原理子さんの「フランクル『夜と霧』への旅」。めざすは三度目の奄美大島。ありがたいことに、仕事では二度目だ。離陸時、四歳ほどの子どもが「こわい!!こわいよ!!!」と両隣の父母にすがって全身全霊の大泣き。あまりにも悲痛なその声で小さな飛行機が今にも真っ二つに引き裂かれそうだった。私はすこし感動していた。その「こわい」という気持ちは、そ