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鎌倉暮らし日記〈2022〜2023〉

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鎌倉のちょっと古い家に住んでいます。 Cover Photo : Kurumi Hamanaka / Yanaka, Tokyo
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#日々のこと

師走だけどはしらない日記

2023.12.1 金  東京の書店さんまわり。未来都市みたいになった渋谷から三茶にむかうとちゅう…

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あの街の本屋さんに、はじめて書いた本がならんだ日

2023.11.29 水  新宿行きの電車にのる。東京行きの電車は読書時間と決めている。買ったばかり…

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牡蠣南蛮、塩むすび、鍋の残りでつくる朝のおじや

2023.11.9 木  鳩サブレの大きな袋をさげた中年の男の人が、午後の光のなかをむこうから音も…

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きいろは未来のいろ

2023.10.21 土  東京で四日間の仕事をして昨夜帰る。最終日は顔ぜんたいにじんましんがでた。…

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どうして木を植えたのですか

2023.10.10 火  お向かいのTさんに高枝ばさみをお借りし、庭の柿をどっさり収穫。四十五個く…

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昼は詩をよみ、夜は星をよむ

  2023.9.17 日  昨日、じょじょまるでおかゆをたべて、八幡宮に流鏑馬をみにいった。人が…

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長袖をきて、くつしたをはいた

2023.8.25 金  Yの両親の誕生日が近いので、町屋の団地にふたりを迎えに行き、上野でごはんを食べる。あまりにも暑い、東京下町の夏。食べ終わり、なんどもベルを押してもだれもつかまらないので、近くを通った店員さんにすみませんと声をかけたら、その人は暑さからか忙しさかとてもいらいらしていて、パーにひろげた手のひらでわたしを制して、無言で歩き去った。  そのあとしばらくして同じ人がやってきて、唐突に冷たい麦茶を注ぎはじめたので、声をかけたのは頼んでいた食後の紅茶がほしかった

夏にだけ日記を書けない理由

2023.7.2 日  自由が丘ベーカリーでグルテンフリーパンを買い込む。近くで昼ごはんをたべる。…

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この世界で、我が家はどこに

2023.5.26 金  昨夜尾道から帰ってきた。といっても、二週間の滞在のあとに我が家だと思って…

空がまだ地上を歩いていたとき

2023.5.4 木 漢方薬局へ漢方相談に。先生が鎌倉山の菜園で育てた茎の太い立派なスペアミント…

川をさかのぼる力

2023.4.18 火 森へ散歩。白い蝶が二匹、ほとんどくっつくようにして舞っている。よく見ると一…

この体にいくつもの人生があるとしたら

2023.4.11 アーティゾン美術館でダムタイプの展示。新橋から歩きで行く。まるで夏の日差し。…

シとドの音だけ思い出せない

2023.4.2 横浜のカフェで勉強と調べもの。今のめがねがどうも固く見える印象なので変えようか…

梅も桜も桃もみんな

2023.3.28 夕方、散歩にでた。パートナーとけんかしてむしゃくしゃした気分のまま歩いた。ずっと下を見ていた。ふと視線をあげたとき、突如ロックが解除されたような、視界がクリアになった気がした。体が変わると気持ちも変わるんだ、となんべんも思っていることを、今日もこうしてまた思った。おなじことを毎回新鮮に感じている私はお馬鹿なのかおめでたいのか。 森に入り、遠回りのコース。それはそれは大きなエノキの木があるのだが、今日はなんとなくそうしたくてよじ登ってしばらくそこで過ごし