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エッセイ集『二十一日の夜明け前に』

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どうしてこの星にやって来たのか思い出せなくなってしまったときに。 Cover illustration : Satsuki Mishima
運営しているクリエイター

#関根愛

エッセイ集「二十一日の夜明け前に」リニューアルスタート

「誕生日」という数字にどきどきする 11月14日から22日のあいだは毎年そわそわして過ごしてい…

人生は一枚のラブレターを書くようなもの

 三日三晩寝不足ですごした旅先からへとへとで帰宅した、昨年秋のとある深夜。  W杯のグル…

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なにをしにこんなに遠い星まで

 三日三晩寝不足の旅先からへとへとで帰宅した、とある深夜。  W杯のグループリーグを突破…

映画にならない人生を描いた映画が好き

 二日間、東京でアルバイトがあった。全然気乗りしないけれど、生活のためにつづけている仕事…

この街がすきだなあと思うとき

鎌倉に暮らしている。 一年前の夏に越してきた。極彩色の東京から。 それから季節がひと巡り…

どの角を曲がっても寂しさに出会う人生で私にできること

「俺さあ、てっちゃんと行ったディズニーが今まで行ったディズニーのなかでいちばん楽しかった…

心をもってうまれた、だから

アメリカで人気の本を読んだ。死についてこれでもかと哲学した本。 + + + + + 終わりがあるというのは、悲しいことではないと思う。終わりはいつもなにか新しい始まりとセットだった。死は、なにかの始まりとセットなんだろうか。それとも例外で一貫の終わりなんだろうか。 わたしは死ぬことを漠然とこわいと思っているけれど、なにがそうこわいのかを知ろうと思った。それで何がこわいかといえば、どうやって死ぬのかとか、いつ死ぬのかわからないこととか、色々あるけれど、いちばんの死にまつわ