私を元気付ける「野球のカケラ」

朝からまた録画した野球を見ていた。

見ながら、私は野球のどこが好きなのか考えていた。

考えてみたら、試合だけじゃないんだなと気付いた。

たくさんの好きな「野球のカケラ」がある。

バットを握る、砂にまみれ、指にはテーピングがある、日に焼けた手。

真っ直ぐに並べられた野球道具。年季の入ったヘルメット。

きれいにそろったお辞儀と、何度聞いても「しゃす！」としか聞こえない大きな挨拶。

全員の足並みが揃った美しいランニング。

グランド内を全力疾走で移動する姿。

スライディングした時に地面から沸き立つ砂ぼこり。

「ビシーッ！」でも「バシーッ！」でもない、キャッチャーの独特な捕球音。

クーラーボックスに腰掛けて、黙々とお弁当に食らいつく姿。

配車に乗り込む時の「お願いします」と照れ臭そうにいう姿。

青空とグランドの芝の緑が織りなす、色鮮やかなコントラスト。

それぞれのバッグにつけられた、願いを込めた勝利のお守り。

帽子のツバに書かれた、一人ひとりの大切な思い。

たくさんあるなぁ・・・。

時に辛いこともあるけれど、こういう好きのカケラを見ていると幸せな気持ちになる。

仕事で気持ちがモヤモヤしている時、グランドにいると元気が出るのはそのせいだ。

書いてたら、このクソ暑い灼熱地獄のような気温なのに、野球を見に行きたくなってきた。

そろそろグランドに行く支度をしよう、凍らせたペットボトルを持って。