住民に届く地域包括ケアの伝え方
医療、福祉従事者、行政担当者の方々は、寸暇を惜しまれず地域包括ケアの推進、啓発活動を行われている。その様子はメディア、Webを通してもよく見かけられる。
住民も講演会、セミナーなどのイベントに参加したり、主体的に活動をする方も多くなってきた。とりわけ、地域活動を行われている方々は、何かしら関わりがあるのではなかろうか。
また。家族、知人に医療、介護サービスを受けていらっしゃる方は、暮らしの中にシーンがあり大なり小なり関心があるかと思うが、現在その状況下にない人が関心を持つようにするには、伝え方を一工夫し、時代を映す文化にしていく必要性を感じる。
このような社会を表現した映画が製作されヒットすることは、世代を超えて心に届き、広がることにつながっている。テレビでも医療ドラマ、病気の情報番組は安定した視聴率を稼ぐ。
いつの時代、どんな国でも人間ドラマは共感され、一人ひとりの心に残る。少しずつ身近な人、地域へ向き合う姿勢が変わり、やがて当事者となっていく。
関係者視点から業界で有名な方の専門的な会を行うことは、時に誰に向けて、何を伝えたいのかわからない企画があるように感じる。(もちろん人間性溢れ、数々のドラマ体験をされ、共感を呼ぶき演者もいらっしゃいます。)
関係者だけが、"豪華な顔触れ"と喜ぶことがゴールに終わってしまっているとしたら残念である。
日常の元気と病気の回復、穏やかな介護は一部の人だけの関わりでは文化にならない。
いかに住民一人ひとりの心に届けることができるのか、紋切り型の企画だけではなく、伝え方次第で物語は動き始める。行動変容は共感、文化の中にある。地域包括ケアは人間ドラマであるのだから。