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六本木ミッドタウンにCharを観に...

 Charの今夜の役割はサポートメンバーとして世界から集まったメンバー達の引き立て役なのでありました。チャリティをやりながら世界を回っているユニットなのだそうです。

 フロントには南アフリカやコンゴから来ている黒人の(一人白人女性もいました)ヴォーカルandパーカッションandギターの人々の声の壁ができていて圧倒的でした。それぞれパーカッションやギターを弾きながらそのすごいボーカルを聴かせてくれました。
リズムセクションはアメリカからやって来た白人3人組で中でもベースは女の子。少しふっくらした彼女の安定のベースとドラマーの知的なコントロールがあってこのユニットは成立しているんだな、と感じました。

 でも僕はCharの曲を待っていました。そして後半で待望の曲、Future Childが演奏され、やったぁと思いました。僕はこの曲のサビのCityPopを感じさせるコード進行が好きです。もちろんスティーリー・ダン等の影響はあったかもしれませんがその緊張感高くもスムーズに半音で下がっていく進行の上で実に歌謡曲的ないわゆる哀愁メロディが展開される。日本人の生み出す音楽は実にスマートそして高度なロジックに裏打ちされていて洗練されており、そしてなんといっても泣けるのです。胸キュンなのです。それはCharのギターソロがウィープスなのからも伝わってきます。彼はもちろんすごいテクニシャンですがそれを全く力まずににやってみせる。

 彼は確か歯医者さんのご子息でいわゆる楽勝で伸びてきた天才です。想像ですが。(自分も歯医者の息子ですがかなり状況は違うと思います)
 そして東京の洗練された感覚をごく自然と身につけていてそれが力まずにサラッと弾くあのカッコよさに繋がっているんだと思います。そこが体中に力が入って必死に速弾きするどこぞのヘビメタのギタリストとは違うんだなぁ。
 しかしそれも20世紀のギタリスト事情であります。昨今のZ世代プレイヤーはもはやギターをピックで弾いたりしません。タッピングという爪引くという以外の演奏方法に進化している。ギターの弦は引くものから叩くものへと変わってきているのです。一枚の三角形のピックを忙しく動かすより10本の指全てを使って弦を叩いて音を出すのだからそれははるかに早く複雑なフレーズが生み出せる。もちろんこのタッピング奏法は80年代から存在しましたが当時はまだ特殊な奏法でした。それが現在の若いプレイヤーの中では基本的な演奏方法へと昇華された。僕なんぞはただ関心するばかりで真似しようなんて気さえ起きませんw
 
でも、日本人特有の、哀愁、とか、泣き、とかのニュアンスはどうか無くさないで、そして世界へ羽ばたいてほしいです。Charもきっとそう望んでいるはずです。

 よい夜でした。Charさんありがとう。若旦那今回もありがとう。充実した勉強会の一日でした。
 


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