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とんでもない美容院との遭遇

「一生のうちに3回引っ越しをする」。とある広告で女優が語っていた言葉です。ちなみに私は千葉→横浜→千葉→名古屋→豊橋→千葉と計5回引っ越しをしています。引っ越しをするといつも困るのが美容院です。髪が伸びるのが早い私は、月1回美容院に行くので、かなり重要です。美容院はピンキリですから、選ぶのも一苦労です。今回は横浜時代に行った最悪な美容院について語りましょうか。


千葉県から横浜市に引っ越した私は、美容院難民でした。横浜市は日本有数の大都市でもあり、美容院の数も桁違いです。良さそうだなと思っても、あまり自分に合わないなと思う日々です。髪が伸びてきたのでスマホで美容院を探していると、とある美容院が目に留まり、予約をすることにしました。

場所は関内駅から徒歩数分。口コミもそこそこ。初回割引を使用して髪を切ってもらうことにしました。予約の時間になり、その美容院に入ります。受付の前にある椅子に座って、店員さんが案内してくれるのを待っていました。しかしいくら待っても案内が来ません。受付に店員さんが来たにもかかわらず、案内をしないのです。痺れを切らした私は「あのー、〇〇時に予約したものなんですけど・・・」と声をかけると、驚くべき言葉が返ってきました。「荷物を横のロッカーに入れていただけないと案内できないんですけど」。怒りを通り越し驚きましたが時間の無駄なので、そそくさとロッカーに荷物を入れました。

席に案内されると男性美容師が私の後ろに立ちます。初っ端から雑な対応をする店なので、担当する美容師から挨拶は当然なく、「どうしますか?」という言葉からスタートしました。不快な中髪が切られていきます。会話などする理由もないので、終始無言でカットが完了します。カットが終了したのでシャンプーに移ります。

シャンプー用のクロスをまとい、椅子を倒すと同時に顔にタオルを乗せられます。仰向けで頭をシャンプー台に乗せている状態で待っていたのですが、なかなかシャンプーが始まりません。また何かやってないからシャンプーしないのかと不安になりましたが、その不安を抱いたことを後悔しました。フロアにいる美容師たちの微かな声が聞こえます。「シャンプーやってよー」「嫌だよ、お前がやれよ」「カットやった奴がやれよ」。私のシャンプーをやるかやらないかでコソコソ話しているのです。せめて聞こえないところでやってくれと思いつつも、早く終わらせてこの場所から出たい一心でした。

そしてシャンプーが終了したので、ドライヤーで乾かします。髪が乾いてくるとカットの切り残しが分かります。普通の美容院であれば乾かした後に、ちょこちょことカットしてくれるのですが、やはりこの美容院は一味違います。「もう少しここを切ればいいですねー」と言うだけで何もしてくれません。美容師もハサミを持っていないのでもう髪を切るつもりはないのでしょう。修正することは無く会計に移ります。

早くお金を払って帰りたい私は、レジに向かいます。支払いをする前に受付にいた店員がこう聞いてきます。「会員カード作りますか?」と。しかしその言い方が嫌でした。こいつ明らかにもう来ないんだけど一応聞いとくかという感が丸出しでした。せめてもの抵抗を込めて私は会員カードを作ってやりました。お金を払いロッカーから荷物を出して店を出たのですが、誰からも「ありがとうございました。」の挨拶もなく、無音での退店でした。


美容院も評判が命です。悪評が広がれば瞬く間に人が離れていきます。そのようなことは美容業界で働く自身が最も分かってるはずなのに、なぜこのような対応が出来るのか不思議でした。不快な思いはしましたが、話のネタになったので良しとしましょう。


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