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はなむけ

ポルノグラフィティが好きな 関仁 です。
はなむけ、という曲があります。
過去も想い出もビールの気泡のように数々、思い出しながら飲み語る。そんな情景が浮かびます。情緒あふれる中にも、次の場所へと行進していくような、背中を押してくれるような、そんな力を与えてくれる曲です。

最近、このはなむけが沁みます。

まあ、次のステップに移るからでしょう。ステップというか社員という枠組みから外れることだけが決定している訳ですが。

本日は、友人2人とフレンチのコースを堪能しました。
味は、セボーーンヌ!
バベットステーキというお肉が柔らかく口の中でほろほろと溶けて行く触感とソースの味が最高でした。
しかし、一番感動したのは、デザートです。

もうお分かりでしょうか。
写真のデザートプレートが用意されていたのです。
しかも、もう一人の友人も現職を離れるので、この皿が2枚分。

ここのお店をピックアップして予約してくれた友人の女子力の高さに脱帽です。しかもメレンゲとコーヒーのオリジナルセットのお土産まで頂戴して、私からはいつも貰ってばかりだったのに何も用意してなかったので、焦りました。
今度、旅先で彼女の好きそうなお土産を見つけようと思います。

彼女と初めて出会った次の日に、研究室で作業をしている際、研究室の同期から、「関、今日、機嫌ええな。昨日の集まりの顔合わせで、誰か気になる子でもいたんと違う?」と言われたことを覚えています。その頃は、強烈に恋心を寄せる人が居たので気付きませんでしたが、きっと私は彼女のことを人としても女性としても心惹かれていたのでしょう。
だから、彼女が心身ともに不調になった時に、彼女が元気になるまで支え続ける。という目標を達成できたのだろうと思います。ポルノグラフィティのラインという曲のような想いで居たこともありますが、初志貫徹ができた結果、こんなに嬉しい、はなむけプレートを用意してもらえたのだから、私は私で辛かった4年間でしたが、すごく報われた気がしました。

彼女の恋愛相談は、今や結婚生活相談に変わったので、そろそろ未婚の私から提供できるアイデアやヒントは中身の無いモノになり、頻度も減るだろうと思っています。でも、それがいい。

人生のステージが変化すれば関わる人も変わって来ると、私は思っています。だから、基本的には「便りが無いのは良い証拠」と思って過ごすのが、私の交友関係です。

私も新天地へと移行します。
まずは、そのために新天地探しからしないと!←

彼女は勿論ですが、同じプレートを食した、私と同時期にこの地を去る彼もとても大切な存在です。彼とは、辛さを分かち合う一種の共依存の関係になっていたかもしれません。男同士だと面と向かって言うのは照れ臭いですが、本当に居てくれて良かった存在です。
彼については社会人生活が始まってから一番関わった人間なので、離れ離れになるとは言えど今後もこのnoteの日記に顔を出すかもしれません。

今のご時世、はなむけの曲中のようにビールで乾杯することはできませんが、このメンバーは酒飲みでなくてもカフェで集まれる仲なので、呑んだらすぐに茹でダコになる私としてはとても居心地が良い存在でした。

完全な別れではないでしょうが、離れては行くとは思います。拠点も、自らが立ち振る舞うステージも変わるので。
それでも1年に1回くらいは直接会えなくても近況を報告し合いたいと思います。先行きが見えていない私自身の生存確認も含めて。

2022/3/5
せきひと

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