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FC東京を振り返る(2021年第7節vs名古屋)

FC東京を20年くらい見続けている者です。
札幌戦を直前にして、このレビューを書いています。

今節は初めてプレビューを書きました。
寝不足の中に、名古屋へ向かう新幹線の中で書いたのでしっちゃかめっちゃかですが、優勝へ向けた負けられない一戦であるという思いと、かつて東京を率いたマッシモへの思いを書いておりました。

このエントリーは今回のレビューにはそこまで関係ありません。
正直、書いた内容が自分の中でもおぼろげです。
気になった方は読んでいただけると喜びます。

さて、レビューへと続きます。


●試合前

4月1日に収容人数が2万人に広がったことで、それまでごく一部の席でしか設定されていなかったアウェイ席が大幅に拡張されました。
それを受けて、居ても立っても居られない心境となり急ぎチケットを確保し、当日の朝イチに新幹線へ乗って名古屋へ向かいました。
Twitterを見ても、そういったサポーターはかなり多かったようで、ゴール裏はかなり埋まっておりました。

目下6連勝中の相手だということに加え、昨年の清水戦以来のアウェイ観戦だったサポーターがほとんどだったのではないでしょうか。
「知らない土地で少し迷いつつスタジアムに到着する」
なんだか懐かしい気持ちになりました。

加えて、個人的に会場の豊田スタジアムは初めての観戦でした。
まず、スタジアムの建築そのものが巨大。
大きな川を越えて見えてきた景色とも相まって、かなりの迫力を感じました。

瑞穂競技場での開催時と同じく、入場するとういろうが配られました。


●試合内容

いつもは先発選手を紹介し、狙いを推察して振り返るということをしますが、この試合に関してはメモを取ることができませんでした。

いつ試合が動くか全く分からない。それは膠着した展開だったことではなく、互いのチームが非常に密度の濃い内容で、スリリングだったことを指します。

そのため、かいつまんでザックリと振り返ります。

東京は左サイドにアダイウトン、右に田川、トップにディエゴを配置しました。
名古屋の対応としてはアダイウトンにはボールを持たし、距離を取って単独突破を誘発する形。
そしてディエゴに対しては真逆で、タイトにマークをし続ける形を取りました。後ろ向きでボールを受けると、素早いチェックでサイドに追い込み、収まる隙を与えませんでした。
特に吉田豊は今までのイメージ以上のパワーで寄せてきたため、前への向き直しが上手いディエゴでもかなり手を焼いていた印象です。
更に、ボールが入った直後は3人が集まってディエゴに当たる形もかなりあり、試合を通して警戒していた様子が見て取れました。

後半に入ってもなかなか打開策を見い出せず、アダイウトンをフル出場させざるを得なかったように見えました。
今節ほど、レアンドロがベンチに居てくれたらと思ったことはありません。

米本と稲垣の2ボランチは現在最も安定しているのではないかと思うくらいの出来で、ミスらしいミスは見られませんでした。
後半終盤にその位置へ交代で入ってくるのが本職CBの木本ですから、どれだけ硬いんだろうと。

東京の決定機は序盤のこのシーン。

いい形でディエゴが前を向き、シュートまで持ち込みました。
田川がこぼれ球を詰めるものの、ランゲラックが連続セーブ。
この選手はシュートの弾き方が本当にうまいです。

●試合後

試合はスコアレスドローで引き分けに。

試合後はスタンドのサポーターの配置の関係上、名古屋の選手がグルっとスタジアムを一周する形となり、アウェイのゴール裏を通過することがありましたが、東京サポは大きな拍手を送っていました。

米本や丸山、ユース出身の稲垣への激励という意味もあるのでしょうが、
それ以上に好ゲームを演じたライバルへ送る拍手という意味合いを持つもののように思えました。少なくとも自分はそうでした。

長谷川監督も、マッシモ・フィッカデンティ監督も試合後のインタビューで「引き締まった良い試合だった」といった趣旨の発言をしており、現場から見てもいいゲームと捉えていたことが分かります。

欲を言えば、この試合で点が動いた後、どんな展開になったか見てみたかった気もします。
しかし、6連勝中で絶好調だった相手にアウェーで勝ち点1は悪くない結果でしょう。


●次節、札幌戦

この引き分けを価値あるものとするためにも、次節の札幌戦が非常に重要となります。
勝敗以外の注目点としては、柳が出るのかどうか。

水曜日の試合は復帰戦となったようで、注目です。

札幌へのオファーを断りFC東京に残留し、日本代表にまで上り詰めた小川諒也。
対してJ2・J1へのレンタル移籍の中で一貫して出場を重ね、評価を得て札幌からのオファーを受けた柳貴博。

共にFC東京U23としてJ3で奮闘している姿を見続けてきただけに、味の素スタジアムで二人のマッチアップが実現したら嬉しい限りです。



たまにサポートをいただけるのですが、あまりにも申し訳ないのでお題のリクエストなどを併せていただけるとありがたいです。もちろんなくても大丈夫です!読んで頂きありがとうございます。