見出し画像

【NÓMADO】 ⑦ 海外ノマドを辞めた理由

海外で仕事をするノマド生活には、2つのパターンがあります。

日本の企業が現在に支店や現場を持っていて、そこに派遣される
②現地の会社(ピュアな現地企業、日本企業の現地法人)で働く

②の日本企業の現地法人というのは、つまり日本の企業が現地に進出したものの、現地で法人化したため、日本企業の影響があまり及んでいない会社ということです。例えば日本でもよく知られているブランド企業が、アメリカで破綻をしたとしても、日本では違う流通だし会社システムだから心配ないみたいなニュースが流れますが、あれもそうですよね。大元を名乗っているけど企業の組織としては別会社なのですね。

一つ宣言します。

①では二度と働きません
①の場合、日本企業の古い体質、決められない組織の悪い点と、現地で採用された無能な人、ケセラセラな人が担う総務や庶務という最悪の点が融合された、「地獄」と言っても過言ではありません

例を挙げれば、私は派遣社員として行ったのですが、駐在員(社員)はノンストップ便のプレエコ以上で行くのですが、派遣社員は経由便の安い航空会社のエコノミークラスで、さらには荷物がとことん有料になるケースです。(もちろん請求するのですが、だったら初めから一つ上の予約クラスをとった方が結果的に安いわけです。しかし企業の手配担当者は「目先の安さ」で選ぶので結果的に高くなっている)

ところが海外から日本へ同じ理由で出張やノマドに来る場合、海外法人の場合、基本的にはノンストップ便のビジネスクラスか、プレエコ以上。(エコノミーもたまにありますが、それは時期的なものによる)期間労働者(技能実習)だって、ビジネスクラスです。

この時点で、日本企業はケチの上に、結果的に高くなるものを選んでいる。海外企業(日本企業の、現地法人)は結果的にコストが抑えられるほうを選んでいる。もう日本の企業は終わっています。

経理なのか、総務なのか、単なる担当者の采配なのかわかりませんが、私は日本の経理課の人たちは正直、本当にすごく有能な人が多いと思っていました。しかし今回大手企業のこの出張手配を見ると、経理課の人って、そんなでもないことがわかりました。

この古い、非合理的な日本企業の体質にさらに加わる「毒」が、現地のスタッフです。つまり、日本企業の現地支店のスタッフです。日本から行っている人もいますが、現地の大学などを卒業したり、何らかの理由で現地採用になった人が働いています。こういう人たちは大概日本の企業体質に馴染めないで海外に滞在している場合が多いのですが、日本企業の一部にいながら本人の性格はラテン系なので、いい加減なことことの上ない人たちでいっぱいです。

例えば、ここ何年か異常気象で、5月(乾季)は毎日37〜8度になるエリアのアパートメントにエアコンがない。それを言うと「私たちもそう思ってるんですよね。史上最悪の酷暑ですよ」と返してくる。え?だから?それで終わりなんです。

そして、「あのアパートメントにはエアコンがつけられないんですよ」という。

しかし4つ下の階の住人の部屋にはエアコンの室外機が見えていますが?

このように、現地採用になった日本人や日系人は、至極いいかげんな人が多く、とく私は今回呆れ果て、毎日が唖然とする日々でした。自分たちはエアコンのある部屋から一歩も出ないくせに、こちらには扇風機で過ごせというのですから。

さらに、この日本企業の現地支店のダメなところは、共同生活をさせるのです。家賃だけ無駄にバカ高いアパートメントに住まわせ、エアコンはない。現地に駐在している社員と、「一緒に住め」というのです。これも考えられない。

通常は、派遣社員は派遣社員同士で手配をするものです。社員と一緒だったら、気も抜けない、愚痴も言えないじゃないですか。プライベートがない。さらに、その社員が困ったことがあれば助けてもらえますもんねと、勘違いも甚だしいことを言うのが現地にいる支店スタッフの社員です。

ってことはプライベートではサービス残業をしろと言うことなのか。

通訳というのはしゃべってお金をいただきます。それが緊急事態でも必ずお金が発生します。当たり前でしょう。社員がコンビニ行きたいから一緒について行け?お腹痛いから夜中に一緒に医者へ?はい?タダで?

バカにするのもいい加減にしろや、このクソ日本企業が!

最後の段落の話は、もしかしたら日本の本社は知らないかもしれません。しかしあなた方が雇っている現地の日本人や日系人は、そうやってるんです。

3月、まだちょっと寒い時に赴任して、それを伝えたところ、

家におられるときは厚着してみたらどうでしょうか

と言われました。そしてこのくそ暑い5月(メキシコ史上最高気温の連続でした)に、エアコンもないし扇風機も駐在の社員と2人で1台だったので、何とかしてくれと言ったら、扇風機をもう1台買ってきて、あとは

デニーズかスタバに行ってはどうでしょうか?

と言ってきました。

総務課の日本人女性です。この人は脳みそが腐敗してると思われます。

3月1日の着任の前々日、地元の空港に迎えがきていました。メキシコ人です。彼は良い人で、スーパーに寄ってってあげようかとか、いろいろ提案してくれました。でもこちらとしてはまずメキシコ支店の担当にあった方がいいだろうと思い、支店へ行ってもらいました。

支店に着くと、私の担当者であるはずの総務課の男性(日系ペルー人)は、たどたどしい日本語で、名乗りもせずに「アパートメントへご案内しましょう」と言いました。え?あなたは誰?ですよね。事務所と言ったって何人も人がいるんですから。

そしてアパートメントへ着くと、そこで初めてエアコンもヒーターもないことを知らされます。日本からは、Wi-Fiとエアコンがあるか聞いてくださいと派遣会社に言っておいたら、Wi-Fiのことは妙に説明してくるのですがエアコンのことは言及がなく、春先はまだ10度を下回り、乾季の夏は37〜8度だし、普通あるでしょうと勝手に思い込んだのもいけませんでしたが、寒ければ毛布、厚着、暑ければ扇風機。

どうりでおかしいと思っていました。期待し過ぎていました。

そしてこの総務男、宿舎をきれいに使います旨の書類にサインさせた後、翌日朝、下の玄関前でバスを待ってくださいとだけ言って去っていきました。はー?もう午後2時ですけど?どこでお昼食べたらいいの?どこで何を買えばいいの?っていうか翌日もう出勤?

そして翌日の朝、その男は朝現れず
バスを待っていると思しき社員さんに、「ここでバス待ってればいいんですか」と聞いてやっと把握。

現地に支店を持っている日本企業にはっきり言いたい。

あなたたちは経費の関係や外国語が喋れるからと言って、暗に採用をどうでもよくしていませんか?20代だったら、30代だったらどんな無能でもいいんですか?

最近、「多様性」という言葉をこれみよがしに使っている日本企業は、そもそも性別や年齢に過度に反応して、仕事ができない人間を採用しているのではないですか?

昨年まではSDG'sがどうのこうのと言っていた企業さんたち、今年はSDG'sってブームはもう去ったのですか?

そんなこんなで、5月いっぱいで契約を更新せず、3ヶ月で日本へ戻りました。契約はぜひ更新してほしいと言われましたが、冗談じゃない。さようなら。