「映像制作にはチームワークが不可欠」バズる映像を生み出すセカイ監督が明かした、映像制作現場の裏側
圧倒的なユーモアセンスとクセになるシュールな世界観で、「おもしろい映像作品」を作り続けるセカイ監督。
何度も見たくなってしまうような、クスッと笑える彼の映像作品は多くの人を魅了し、SNS上でたちまちバズを起こします。
こちらのCMをご存知でしょうか?
2022年11月に公開されたアイス屋さんの映像CMです。
SNS上で1200万再生のバズを巻き起こし、中国でも話題になりました。
この大バズりしたCMも、セカイ監督がプロデュースしたものです。
「おもしろい映像作品」を作り「SNSでバズらせる」天才のセカイ監督ですが、その背後には、多くのスタッフが協力し合って制作を行っていることは言うまでもありません。
今回は、映像制作におけるチームワークの大切さについて、セカイ監督自身が語ってくれました。
本記事では、その映像制作現場の裏側に迫り、セカイ監督のチームへの想いや作品が出来上がるまでの過程をお伝えしていきます。
〈聞き手:奥村りこ(webライター)〉
映像制作チームについて
映像作品は、ひとりで作り上げるものではありません。
プランナー
監督
演者
カメラマン
音声
編集者
衣装・メイク etc…
この他にもたくさんのスタッフが力を合わせて、ひとつの作品を作ります。
今回はセカイ監督に、制作チームへのこだわりやチームワークをよくするための秘訣などをお聞きしました。
チーム内でのセカイ監督の役割
まず、映像制作チーム内での
セカイ監督の役割を教えてください。
僕のチーム内での役割は“プランナー”です。
芸名がセカイ監督だから
“監督”をしてると思われがちだけど、
監督はやってないんですよね。
そうだったんですね!
無知で申し訳ないのですが、
プランナーと監督の違いって何なのでしょうか?
監督は実際に撮影現場に行って、
映像の最終意思決定を持ってる人。
プランナーはそもそもどうゆう作品を撮るか、
企画考える人です。
プランナーが企画したものを
監督が映像にしてくれるイメージかな。
なるほど!ありがとうございます。
最初からずっと監督ではなく、
プランナーをされているんですか?
もともとは監督をやってました。
途中でプランナーのが向いてると思ったから
今はプランナーとして活動してます。
「アイデアを出す」ことが一番好きだから。
あとはバズる設計も得意だからやってます。
バズる設計?
作品を作ったらそれで終わりではなくて、
流通するまでの設計をします。
こうしたらバズるんじゃない?とかを考えたり。
メンバー選定のこだわり
続いて制作チームの
メンバーについて聞かせてください。
一緒に作品を作るメンバーって
かなり重要だと思いますが、
メンバーを選ぶ基準やこだわり
ってあったりしますか?
最低でも半分以上は
気の知れた仲間を選ぶようにしています。
ハウスイズというクリエイター専門の
シェアハウスを運営してるので、
その中のメンバーを
よくキャスティングしてるかな。
気の知れた仲間をメンバーに多く選ぶのには、
何か理由があるんですか?
その方が結果的にいい作品が出来上がるからです。
プライベートで話しててもバカな話ができる人と
一緒に作れると現場の雰囲気が暖かくなるし、
話題が増えるから
その場で「こうしたほうがいい」
なんてアイデアも生まれやすくなります。
たしかに。
チームで映像を作りはじめた頃から
そのこだわりはあったんですか?
最初からではなく、
やってく上でそれがいいなと思いました。
初めましての人と作ったこともあるんだけど、
あんまり現場が楽しくなくて。
それってなんとなく作品にも出ちゃうんですよね。
現場の雰囲気が
作品の雰囲気にも影響するということですね。
チームワークの作り方
では、現場の雰囲気をよくするために
チーム内でのコミュニケーションで
意識していることはありますか?
とにかく笑うことですね。誰よりも笑ってます。
演者さんも「面白いんだ」って自信が付くし、
制作サイドも盛り上がる。
ボケたり突っ込んだり笑ったりして、
場を明るくしてます。
楽しそうな現場ですね。
では、チームワークを高めるために
していることはありますか?
気の知れた仲間と、
笑いながら楽しい雰囲気を作ること。
これがチームワークを高めることにも
繋がってると思います。
映像作品はどうやってできていく?
チームやメンバー、現場の雰囲気についてお話しいただきました。
ここからは、実際にどのようにして映像作品が作られていくのか?
制作の裏側について聞いてみたいと思います。
映像制作の流れ
映像作品は
どのような流れで作られていくのですか?
基本的には企画から納品まで
2ヶ月半くらいでやってます!
最初の1ヶ月で企画を固めて、
次の1ヶ月で脚本作り、制作スタッフ、
ロケ地、演者の選定、そして撮影からの納品です。
納品後も、動画の伸び率を
一緒になってチェックしていきます。
メンバーの意見も反映させる
具体的にありがとうございます。
制作過程で、チームメンバーの意見を
取り入れることってあるんですか?
企画はないですが、
細かい演出やセリフを変えることはよくあります。
実際に現場で撮影をはじめてから、
想像とは違う雰囲気になることもあるし
「こうしたほうが面白いんじゃ?」
ってなることもありますね。
やってみないとわからないことってありますよね。
撮影しながら、現場で出た意見を
反映させていくということですね。
企画段階では周りに相談もする
企画段階で意見を反映させるときは、
どんなときですか?
企画アイデアは
積極的に壁打ちするようにしてます。
相談したい内容によって、
相談する相手は変えてますね。
どのように相談相手を決めているのですか?
外と中の部分で相談する人を変えてます。
外の部分で言うと、
たとえばYouTubeで動画出す場合
サムネとタイトルの切り口とか。
検索の流動的に廃れやすくないか?
とかを相談してるかな。
二つの局面から見るのですね。
中の部分とは、動画の内容についてなどですか?
そうですね。
バズの動線や再生回数の取りやすさ
などの相談はマーケターに、
動画が面白くて人におすすめしたくなるか?
リピートして見たくなるか?
など中身の部分は監督やスタッフに相談してます。
なるほど。相談もすごく工夫されているのですね。
詳しくお話しいただき、ありがとうございました!
以上、セカイ監督に制作チームや撮影の裏側についてインタビューさせていただきました。
セカイ監督が手掛ける「おもしろい映像作品」。
その背景では現場の雰囲気作りにこだわっていることや、多くのスタッフが協力し合って制作を行っていることが明らかになりました。
今後も、セカイ監督がつくる映像作品に注目が集まります。
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