見出し画像

自分のことなんてわからん…だから知れると楽になる(HSPという気質)

今回は少しでも生きづらいと感じる方に読んでいただきたい内容です。

あなたはHSPを知っていますか?

ボクは、この間まで知りませんでした。

あるきっかけで知ることになるのですが、、、

HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。

これは1990年代のはじめに繊細な人について研究していたエレイン・アーロン博士によって付けられた「人の気質」を表す名称です。

アーロン博士の研究では、どの社会にも“とても敏感な人・繊細な人(HSP)”は15〜20%の割合でいることがわかっています。

HSPの気質は性格や置かれた環境により後天的に身に付くものではなく、生まれ持った気質と言われています。

その為、周囲の人は気にしない些細なことを感じ取ってしまうHSPの人たちは幼い頃から、

・私だけどうして出来ないんだろう
・どうして私は人付き合いが苦手なんだろう
・生きづらいな

と悩んでいる人が多くいるのも事実です。

つまり、約8割の鈍感な人に囲まれて暮らしていると考えれば、その辛さを少し想像できるかもしれませんね。

決して鈍感な人が悪いといっているわけではなく、一定数の割合で敏感な人・繊細な人がいることを知ってほしいのです。

ちなみに筆者であるボクもどうやらHSPのようです。笑

まわりからの声で、もしかしてと思いカウンセリングを受けました。

HSPの特徴などを読むと「あっ、これボクだなぁ」と思う内容ばかり。笑

正直、もっと早くにこの気質に自分自身で気がついていたらもっと生活がしやすくなっていたのではないだろうか?とも思います。

今回はこのHSPについて、その特徴や気質をもっている人がどんな人なのかという説明をしていきます。

ボク自身もHSPってことがわかり気持ちが楽になったんですよね。

生きにくいと感じている人がいたらもしかしたらHSPかもしれませんよ〜。


まずは、簡単なHSP診断テストを行ってみてください。

【HSP診断テストのチェック23項目】

下記の項目で、当てはまると思うものを数えてください

・自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づくほうだ
・他人の気分に左右される
・痛みにとても敏感である
・忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋など、プライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
・カフェインに敏感に反応する
・明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンなどの音に圧倒されやすい
・豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
・騒音に悩まされやすい
・美術や音楽に深く心動かされる
・とても良心的である
・すぐにびっくりする(仰天する)
・短時間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
・人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
・一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
・ミスをしたり、物を忘れないようにいつも気をつける
・暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
・あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
・空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
・生活に変化があると混乱する
・デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
・動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
・仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できない
・子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

出典:エレイン・N・アーロン(2008)『ささいなことでもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』


12個以上当てはまった場合は、HSPである可能性が高いと言われています。

ちなみに僕は22項目当てはまっています。笑


【HSPの6つの共通点】


①深く洞察して処理する
細かい部分に注目し、それについて長時間考えや洞察を巡らせるのが得意だと言われています。
物事に取り組む際は、丁寧に時間をかけ慎重に進めていく人が多く、スピードよりもクオリティにこだわる傾向です。
物事を一人でコツコツ取り組み、質の高い仕事を成し遂げる創造性がある。


②疲れやすい
普通に生活しているだけでも、HSPは非HSPよりもはるかに多くの神経が活動しています。
そのためエネルギーの消耗が激しく、普通の人よりもすぐに疲れやすくなります。
同じストレスにさらされた時、神経のたかぶりに関連する脳内物質が過剰に分泌され、警戒している時に分泌されるホルモンの量も多く出ているそうです。
身体も疲れやすいですが、どちらかと言えば神経をつかさどる脳や頭が疲れやすく「気疲れ」を感じやすくなります。


③直観力がある
感情反応が強いという特徴があります。
感情反応とは、物事に対して「~と感じる」という反応が、普通の人に比べて強いと言うこと。
飲食店に入った瞬間に「居心地が悪いな」とか、初対面の人の雰囲気から「なんか危ない感じがするな」とか。
「直観力」に優れているとも言えます。


④刺激に敏感
五感はもちろん感情や雰囲気などにも敏感です。
普通の人なら気づかずスルーするような細かいことにもたくさん気がつきます。
半自動的に気づいてしまい、あれこれ思考を巡らせてしまうのです。
街で買物をする時でも「すれ違う人の目線」「接客の店員さんの目線」「お店の匂い」「部屋の明るい照明」などの刺激が積み重なって、ヘトヘトになります。
ささいな刺激でも強く感じ取ってしまいます。


⑤人の影響を受けやすい
小さなシグナルから相手の気持ちを察するので、他人の影響を受けやすくなりがちです。
聞き上手と言われる人が多い。
共感力が高過ぎると職場で誰かが怒られている場面に遭遇するだけで、まるで自分も一緒に怒られているような気分になり疲れてしまうこともあります。


⑥自己否定が強い

「自分の責任かも」と考える傾向が強いようです。


上記の共通点を踏まえて、HSPだけが持っている強みもみていきたいと思います。


【HSPの6つの強み】

①微細な情報が心の奥まで届く

HSPのセンサーはあらゆる情報を拾ってきます。
そして、そうした情報は心の奥深くまで届きます。
辛いと感じることも多いのですが、適度に制限された情報を心から味わえる感覚を持っています。芸術や壮大な自然は鈍感な人にはない深みを持って心に迫ってきます。
刺激が多すぎて、あるいはマイナス刺激で辛いと感じることもある一方で、HSPだけにしか感じられない細やかな刺激を味わうことができるのです。


②音やにおいなどの微細な違いを察知できる

カフェなどの音楽が不調の原因になることもあるようです。
ただ違いを認識できるからこそ、できることも少なくありません。
職人芸といわるような技術の多くは「違い」のわかる繊細な感覚に支えられています。
ときに鈍感な人にはわかりづらい微細な違いこそが、最高の商品を生み出すからです。
違いを見極められる力を、どうやって活用できるのかを考えるのも面白いかもしれません。


③深く多角的に考えられる

たくさんの観点から物事を捉えることができます。
時間こそかかりますが、結果的に独創的な発言や行動ができるのです。ビジネスの現場では、とにかく早く決断を下すことを求められがちですが、じっくりと慎重に検討した結果が求められるケースも少なくありません。
慎重さが求められる場はHSPにとって有利に働く可能性が高いといえるでしょう。


④危機管理能力が高い

慎重に状況を観察し、高い察知能力で危機を回避するHSPが鈍感な人から慎重すぎると見られることもあるかもしれません。
しかし絶対に失敗が許されない場面ではHSPの能力が必要となるのではないでしょうか。


⑤共感力が高く、気配り上手

他の人に感情移入しがちなHSPですが、それだけに相手の気持ちを汲み取ることができます。
相手の苦しみを自分のことのように感じてしまうのは辛いことだと思いますが、そうやって共感してくれる人に多くの人が好意をいだくでしょう。
プライベートはもちろん仕事でも人間関係は大きなウェイトを占めます。
相手の気持ちを読み取って対応できる力は大きな武器にもなるでしょう。


⑥想像力が豊かで、内的世界が充実している

多くのHSPが豊かな空想力を持っているということです。
それは芸術となって表現されることもあるようです。
そうしたインスピレーションにより一人でいることも退屈することがないそうです。もし日々インスピレーションがわき起こるなら、絵画や小説をつくったり、楽器を演奏したりというチャレンジも良いかもしれません。


いかがでしょうか?

一見、マイナスな気質も捉え方でプラスに移行します。

大事なことは自分の傾向を知ることです。

ちなみにボクはHSS型HSPなので、さらに癖が強めかもしれません。笑

マイノリティーの人生に乾杯です。

HSS型については、また別の機会にお伝えできればと思います。


参考: 『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』(長沼睦雄 著/永岡書店)/『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』(イルセ・サン 著//ディスカヴァー・トゥエンティワン)『共感力が高すぎて疲れてしまうHがなくなふ本』(ジュディス・オロノフ 著/SBクリエイティブ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?