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【株式投資・決算書は読めなくて大丈夫】【理由3点】


過激なタイトルのせいで、決算書分析メインの人には怒られそうです。。
すみません。。


好調な株式市場の影響もあり、2020年に投資を始めた方も多いと思います。


私の友人2人も昨年、投資を開始したのですが、良く相談LINEが来ます笑


2人から最近聞かれたのが、決算書読めるようになった方がいいよね?
という質問です。


勿論、読めないよりは、読めた方がいいのですが、

友人には、ぼちぼちゆっくりでいいよと伝えてます。
むしろ、心の中では、そんなに注力しなくてOKと思ってます。



早速その理由なのですが、以下の3点に集約されます。

1. 読めたところで優位性はない
2. 決算書を見る目的が大切

3.    過去(決算書)より未来が大切


これは、私個人の考え方なので、勿論、全然そんなことないという、反対意見もあることは理解しております。


早速、私の意見を説明していきます。

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【読めたろころで優位性はない】

私は金融機関で働いており、10年以上、毎年、仕事100社以上、プライペート(投資)200社以上の、決算書をチェックしてます。


一般的に決算書が身近な、
会計士、銀行員、証券会社(アナリスト)、税理士などの知り合いも多いです。


読めたところで優位性はない、「論より証拠」ですが、
みんな決算書をサクサク読めるのに、
誰も金持ちじゃないです。



日本とか世界の富豪ランキングに、会計士がいたとか、銀行員がいたとか見たことも、聞いたこともないですよね。。。。


決算書が読めることに、本当に優位性があるのなら、
みんな株式投資で成功して、大金持ちになってないとおかしいです。


むしろ、金融なんて面倒くさい仕事、今頃してないはずです。
人のお金のことを、あれこれ考えるなんて面倒すぎます。
命の次に大切(人によっては命以上)なものだから、
失敗したら、滅茶苦茶怒られるし。。


金融系の仕事の人は、投資で儲けるより、
金融(投資など)のことを知らないお客に情報を提供してお金を取ったり、手数料を取るのが仕事です。
そのほうが投資なんかするより、確実に儲かるからです。



だから、積極的に情報商材を買ったりしない有料noteを買ったりしないメンバーシップに入らないことをお勧めします。



その人達は、投資の収益より、情報を売った収益の方が確実で大きいです。


有料情報は、あなたの為に書いてる訳ではありません。
あなたからお金を奪う為に書いています。
色々と綺麗事は言っていると思いますが、金融営業の常套手段です笑



別に、その情報がなくても、投資は身の回りの良く知っている商品や、業界のことで十分対応可能です。
決算書をバリバリ読める必要もありません。



でも、私が有料noteを書いたときは、何卒助けてください笑



あと、投資は、AIがディープ・ラーニングする時代に突入しており、
決算書に基づく財務情報株価情報の他、来季の利益予想為替トレンドなど、ありとあらゆる情報が瞬時にインプットされ、一見、関係ない、人間には理解不能な情報同士が結びつけられて投資判断されていきます。


※だからと言って、AIに投資はお任せみたいな商品にも手を出さないで下さい。
手数料が高すぎるので、またカモになります。



私達が、決算書を一生懸命分析したり、情報商材を読んで、チャンスだと思ったとしても、その情報に残念ながら優位性はないでしょう。


ゴールドマンサックスにいたトレーダー600人がリストラされて、2人になったことが全てを物語っています。。


裏で、システムを管理する200人が新たに採用されています。

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【決算書を見る目的が大切】


まず決算書を見る目的は何でしょうか。
実は、見る人によって、全然、目的が違います。


目的を最初に認識してないから、決算書に書かれている細かい情報まで必要かもと思い、投資初心者の方が迷宮入り、決算書を見るのが嫌になります。


例えば、銀行の場合、決算書を見る目的は、

○毎月きちんと返済してくれるか
○融資した会社は潰れないか

の2点です。


つまり、決算書でいうとキャッシュフロー自己資本が非常に重要になります。


将来、この会社が何倍の時価総額になるとか、株価がいくらになるとか全く関係ないのです。



では、税理士の場合は、どうでしょう。



○税金いくらか
○顧問先であれば、良い会社は節税、悪い会社は潰れないアドバイス



税理士なので、当然、決算書に基づいて、利益がいくらなので、
税金はいくらですと計算してあげます。


優良企業の場合、合法の範囲ギリギリまで、経費計上して、
利益を落としてあげることが仕事です。


財務内容が悪い企業の場合、経営アドバイスもしますし、
融資が必要な場合は、税理士が代わりに銀行に相談したりもします。



では、投資家は決算書を何目的で見ればいいでしょう。



これは、それぞれ投資家のスタンスによって目的が変わってくると思いますが、



私の場合、目的が儲けること、大損をしないことなので、



○成長してて、儲かるビジネスなのか
○潰れないか


僅か2点です。


配当重視の投資家の場合は
○毎年、きちんと配当を払ってくれそうか(配当政策)
○キャッシュあるか、毎年黒字か
だけ分かれば、もう結構OKです。


決算書は、財務三表損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書)が重要です。


○成長してて、儲かるビジネスなのか


成長しているかは、売上推移を見れば分かります。

損益計算書で粗利(売上総利益)の部分をチェックすれば、
根本的に、大きく儲かるビジネスかどうかも分かります。


成長してて、儲かるビジネスじゃないと、当然ですが、株価は大きく上がらないです。



粗利をざっくり説明しますと、

車会社であれば、売上から材料費(鉄)を差し引いた利益。
服会社であれば、売上から材料費(生地)を差し引いた利益。
ロブロックスであれば、売上からアップルとGoogleに払う手数料を差し引いた利益。



営業利益に関係のある費用(人件費や、広告宣伝費、家賃、減価償却など)、当期利益に関係ある費用(税金など)は、会社が如何様にも調整できます。



リストラ、CMやめた、安いオフィスへ引っ越し、設備投資ストップ、わざと経費を多く計上して赤字を出したりもできます。


でも、車には鉄が絶対必要だし、服には生地が絶対必要、アプリにはアップルとグーグルが絶対必要です。



つまり、粗利益率(売上総利益率)は、同じビジネスを続けている限り、ほとんど変わりません。


どうせ投資するなら、粗利の段階で大きく儲かっているビジネスがいいですよね。



○潰れないか


貸借対照表で資本の部分をチェックすれば、倒産しないか分かります。
潰れて投資資金がゼロになるのが、最悪の投資シナリオですよね!
それだけは避けないといけません。



貸借対照表の資本の部分は、その企業の財務の歴史が如実に現れます


ずっと利益が出ていたら、毎年、資本の部分の金額が大きくなっていきます



ずっと赤字を続けていたら、最終的に、資本の部分はマイナスになります。



投資初心者の間は、マイナスや、それに近い企業を避けておけば問題ありません


新興企業などは、先行投資が嵩んで、マイナスということもありますので、その時は資産の部の現金をチェックして、まだ大丈夫!、融資も受けれる!、増資もあるかも!みたいな感じで順々に決算書を確認していきます。


暴論かもしれませんが、初めは決算書を見て、儲かる会社か、潰れない会社か、だけ分かれば十分だと思います。


※決算書を見ることに抵抗がなくなってきたら、次はキャッシュ・フロー計算書の営業キャッシュフローの部分を必ず確認してください。
本当に利益を生むビジネスなのか、キャッシュの流れは問題ないか確認することは重要です。

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【過去(決算書)より未来が大切】


現在の株価は、未来の予想利益を先取って、価格形成されています。


投資で儲けるなら、皆が予想している以上の未来が、企業に起こるか起こらないかを想像する必要があります。



未来だけは、AIも完璧に予想できないので、経営者が作ろうとしている会社の未来を信じたり自分で良い変化が起きた未来を想像して投資しなければいけません。



決算書の、前掛金がどうだとか、未払金がどうだとか、細かいことは勿論重要じゃありませんし、過去が書かれているだけなので、あまり時間をかけてしまうのは勿体無いです。


決算書は未来を想像する参考資料
または確認資料として利用してください。


確認資料の意味は、
経営者が、期初にこれだけの売上、利益を達成しますと言ったのに、それを無視してたら、誰もそんな企業応援したくないですよね。


そのような事象が決算書で確認できたら、すぐ売りましょう!



以上、決算書は読めなくても問題ないという自論でした。



まずは、決算書を見る目的と、大枠を掴んで、ゆっくり、投資しながら勉強していけば大丈夫です!


それよりも、オカルトでも何でもなく、
メンタル強化の方が重要だと真面目に思ってます。


友人を見ていても、せっかくいい銘柄を買っていても、一瞬の急落で怖くなって売ったり、市場を見なくなったり、すぐ利確したり、上がり始めたら強気になって大金を投じたりしているからです。


私も初めはそうでしたが、段々と改善してきています。



メンタル強化=行動経済学なのですが、またその辺についても書こうと思います。
引き続き宜しくお願いします。


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