SDGsと向き合うために by#せかい部×SDGs探究PJレポーター 阿部百華(桜台高等学校)

私が1番心に残ったことは、 ”何かのデータの裏側には、必ず『人々』がいる” ということ。ただの事実として情報を得るだけではなく、それが本当に”日本や世界で実際に起こっていること”として認識しなきゃいけないと強く感じました。

活動を通して感じたこと
初めは、SDGsと聞くと様々な項目があるので、ひとつひとつを達成していくこと目標であると考えていましたが、問題が複雑に絡み合っているので、ひとつずつではなく横断的に解決していく広い視野が必要だと思いました。

例えば、 
日本の貧困はシングルマザーの方に多く、それは男女の雇用機会が均等ではないから。
ジェンダー平等な社会へ近づくことが、
貧困をなくすことへの大きな一歩になることを知りました。
そもそもなぜ、男女のイメージが固定化された理由として、高度経済成長期の社会風潮が原因であるということにも大変驚きました。”男の人は一生懸命外で働く、そして女の人は家の中で家事育児をする”、この現在にも強く根付いている風潮をこれから私たちが変えていかなければならないと思います。

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貧困について
今回私が主テーマとして学んだ、子どもの貧困については、一口に”貧困”といっても様々な形があるということを知りました。
帰ってきても家に誰もいなくて居場所がない、栄養のある食事が取れない、進学を諦めるしかないなど、それぞれの子どもたちに合わせた柔軟な対応が必要なのだと感じます。
私は将来、子どもたちに家と学校以外の場所を創ることができるような人になりたいと考えています。なんとなく家に居たくない、学校に居たくない、と思う子供たちが集まることができる暖かい場所を創るために何が必要なのかをこれから先、いろいろなことを学んでいくうえで考えていきます。

幸福度の高い国の1つであるフィンランドの取り組みから
フィンランドに関するお話では、フィンランドの社会福祉の充実に感銘を受けた一方で、“ただ海外の政策を日本に同様に取り入れる“だけでは、に反の問題解決にはつながらないと感じました。
私はこの講義を受けるまで、「なぜフィンランドの幸福度は高いのだろう? それを取り入れたら日本人の幸福度も上昇するのではないか?」と思っていました。しかし、フィンランドの方が幸福を感じることでも、日本人にとっては幸福を感じるものではないかもしれないとこの講義を受けて気づきました。

高い税金で高い質の医療サービスや教育を受けることができることが幸せと考える人もいれば、税金も福祉サービスも必要最小限であることが幸せと感じる人ももちろんいる。他の国の制度をそのまま取り入れるのではなく、それが本当に日本をより良くなる制度なのか、またどうしたらより日本人の幸福感に沿った制度になるのか、などを深く考えることが重要だと思います。

そのために、”答えが見えない問題へのアプローチの仕方”を学ぶことが大切になってくると考えます。
普段私たちは、比較的答えのある問題へのアプローチの仕方を学ぶことが重視してきたと感じます。そのため、私は、フィンランドのような入試問題はとても新鮮で驚きました。

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近年、日本でも大学入試改革などで、知識を学ぶだけではなく、その知識からどう自分の考えを発展させるのかということに重点が置かれていくのだと感じ、私もその風潮に置いていかれないようにしないといけないと強く思いました。


最後に
ひとつひとつのSDGs達成に向かって私たちができることは、今自分が当たり前だと感じていることに疑問を持って調べてみることだと考えます。

進学を諦めざる得ない子供たちがいるということ。
家に帰ってきて、「おかえり」といってもらえる人や一緒にご飯を食べる人がいない子供たちがいるということ。
政治家や女性が少ないこと。
女性が結婚、妊娠したら仕事を辞めること。
お父さんは会社で仕事をして、お母さんが家事の全てをこなすこと。
多くの食べられる食材が捨てられていること。
地球温暖化が刻々と進んでいること。

まだまだ挙げれば数え切れませんが、普段私たちが感じている”当たり前”に改めて目を向け、解決するためにはどうしたら良いのかを一人一人が考えなければならないと思います。


深い知識があったとしても、知識があるだけでは解決策はなかなか見つからないと思います。また、1人で学ぶには限界があるから、いろんな人と協力して一緒に考えることが重要になってくると考えます。

これから、多くのことを学ぶ機会、多くの人々と関わる機会を大切にしていきたいと思います。

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桜台高等学校(愛知) 阿部百華 
#せかい部 ×SDGs探究PJレポーター(貧困をなくそう)

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