カンボジア支援 ~孤児院での活動編~

カンボジアの孤児院で暮らす子供たちのリアルな生活を体験してきた。子供たちは、いったい何を願って生活しているのか。 

【様子】
 僕が訪れたカンボジアにある孤児院は、日本のNPO団体により運営されている。この施設には、10代前半の子供30~40人がおり、支援者とともに笑顔で生活している。
【暮らし】
 三食の温かい食事、衛生的で安全な生活環境が揃っている。そして語学やパソコン技術を学べる教育支援も行き届いている。
【入居前の彼らの生活】
 一日一食の食事があれば良いほう。水上に建てた家やバラックと呼ばれるトタンを重ねて作った家に住む。外には多数の未除去の地雷が埋まっている。

このような場所があるなら貧困で苦しい子は、すぐに入所すれば良いと考えるだろう。しかし、この施設に子供を預けてくれない親が多いのが現状だ。なぜか?それは、働き手がいなくなるからである。荒れた土地を復活させるには地雷の撤去から始まる。子供も家族とともに危険な作業にも加わる必要がある。みんな必死に生活しているのだ。しかし、それでは一向に生活は楽になることはない。各家庭に親身になって、大人たちに、子供を預け教育を受けさせる意味と海外で技術を学びながら稼げる仕事を教えてあげる。そこから、やっと一歩が始まるのだ。この施設には両親健在でも入所している子供が多くいる。その子供たちが口々に言っていた、「預けてくれた両親に感謝する」という言葉が忘れられない。ここでの学びは、彼らが将来「仕事を持つ」という大きな夢へと繋がっている。
 この活動を通して、僕の一番の気付きは「支援の在り方」についてだ。いままで貧困支援といえば、食糧支援、インフラ整備が基本であると思っていた。だが、本当の意味での支援とは、「彼らが自らの力で復活するための手助け」であることが分かった。なぜなら、そこは彼らの土地であり彼らの文化があるのだから。その文化への敬意こそが彼らとの信頼を生み出し、今後の互いの協力と、すべての人々を幸せの道へと導くのだ。

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芝高等学校(東京) 中山 公太郎
#せかい部 ×SDGs探究PJ高校生レポーター(生物多様性を守ろう)

#せかい部 ×SDGs #貧困をなくそう #カンボジア支援

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