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ソーセージ”B-side Story"

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ロックバンド「ソーセージ」https://www.souseizi.com/ 2021年で活動9年目。2020年にN@音(20歳)を正式メンバーに迎えたものの世の中はコロナ禍で手… もっと読む
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#転校生

風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡㉑高校受験とギター SEiZI/晴志

家庭教師の先生2人には申し訳なかったが 成績は一向に伸びなかった。 そりゃ、そうだ。 まずは親父が悪い。 そして可愛いあなた方が悪い!!(笑) 思春期の受験生に美人の女子大生家庭教師。しかも2人も。 (注)写真はイメージです・・・(笑) みんなが期待するエロい展開も全くなく、 ただただ悶々と日々は過ぎてゆく。 日が暮れるのが早くなると 「女性一人じゃ危ないから家から15分くらいのバス停まで送ってやれ!」 親父・・・ 今、俺が一番危険だと思うよ。 脈打つ気持ちと股

風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡⑳最後の転校。 SEiZI/晴志

またいつか転校するんだろうな。 そんなことは最初から分かってる。 挫折から陸上をほぼ諦めて あとは転校が来るまで割と目立たないで過ごした中学校2年生。 俺の暗黒期。 栄光からの挫折で俺はある意味自信を無くしていた。 さらに、今までの経験から 転校することを意識して友達も増やさなかったし、深くならないようにしてたし、仲のよかった友達とも意識的に疎遠になって行った。 だって、別れがつらいからね。 過去の経験でそれだけはわかっていた。 ただ悔しいのは、思春期の時代。 好きな

風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡⑯サービス精神と反骨精神(4話) SEiZI/晴志

俗に言う世の中の「普通」そんなもんは「多数」って意味でしかない。 普通を語る普通の人たちには「マイノリティ」は「異常」にしか見えないだろうが、こちら側からすると「普通」=「異常」ではないが「小さな世界」にしか見えない。 「小さな世界で生きていくことがある意味幸せなのかもしれない」とさえ思う。 さて、前回の続きだ。 転校のプロとはいえ 怒涛の転校初日の次の日、俺は学校に行く。 なぜならあの当時「学校に行かない」という選択はなかったからだ。 正直、誰の顔もわからない。 方

風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡⑮サービス精神と反骨精神(3話) SEiZI/晴志

前回までは東北での活動をメインに 「誰かのために一生懸命、何かをすることが、いい結果を出す」 ってことに特化して書いてきた。 でも今回はある意味、真逆の話。 わかってもらえないことを恨み、うまく行ってるやつを妬み 「今に見てろよ!!絶対に見返してやるからなぁ!!」 と、完全に自分中心の考え方が出させるパワーについて。 これが、「人のために何かやること」と同じくらい人のパワーを引き出すと思うのだ。 簡単に言えば「負けてたまるか!」の境地だよね。 転校を繰り返し、 初日に

風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡⑦プロの転校生(前編) SEiZI/晴志

俺は親父の仕事の関係で、小、中学校と転校を何度も繰り返した。 当時、親父の仕事は電電公社。今のNTTだった。 単身赴任も何度も考えたらしいが、「家族は一緒にいたほうがいい」っていう考えで俺たち兄弟も転校を余儀なくされたんだ。 正直、子供心に親父を恨んだよね。 せっかく仲良くなっても、必ず別れが来るわけだし それも最初から分かっているわけで 何度体験しても辛く、悲しく、さみしかった。 まだSNSなんてなかったし。 1回目の転校ならまだ前の学校の情報は届くけど 2回目にな

風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡⑧プロの転校生(後編の前編) SEiZI/晴志

転校初日に集団リンチ。 これが俺の10代のすべてだった。 何度も体験した。 悲しい話じゃない。 どちらかというと、「鍛えてくれてありがとう!」な話。 最初の転校は転校じゃなくて転園。 幼稚園のことはもう書いた。 だから転校の話。 一回目の転校は金沢から敦賀。 石川県金沢市小坂小学校から福井県敦賀市松原小学校。 小学校3年生になるタイミングで転校した。 転校初日のことは今でもリアルに覚えてるなぁ。 とにかく悔しかったからさ。 当時、社会は転校生にはそんなに優しくな

風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡⑨プロの転校生(後編の後半) SEiZI/晴志

転校生の日々も、まぁ、1年も経てばすっかり慣れて、それなりに勉強もスポーツも成績優秀だったので、友達も増えたよ。 敦賀市のマラソン大会に出るのに、毎日、朝晩と走り込んでいた。 親父が自転車で伴走して、朝3キロ。夜も3キロ。 敦賀市が主催したマラソン大会小学生の部 11位だった。 悔しかったなぁ・・・。 10位以内に入りたかったのに。 でも約500人中11位だからかなりいいほうなんだけどさ・・・。 でも実は俺は「サッカー」をやりたかったの。 でも田舎の小さな港町、そんな