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Vol.18 終活のデメリット 家族編

家族にとってのデメリット

家族にとっての一番のデメリットもあまりありません。
強いてあげれば想定外の遺言書が見つかり、その内容などが思惑と違ったりした場合でしょうか。

第三者の介入

家族のだれも知らない間に、さまざまな物事が進んでいることは、不要な軋轢を生む原因となります。
とくに何らかのコンサルタント的な人物が関係すると、詐欺被害も想定しなければなりません。
「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、多くの人間の目に晒されることで相互チェックが働いて、みんなが納得できる良い効果が生まれることがあります。
そのためにも終活はオープンに行うことをお勧めします。

独断専行は悪い終活?

人間、ある程度の年齢になると自分の世界が確立されすぎて柔軟性に欠ける傾向が出てきます。
そうなると思い込みが強くなりすぎて、押しつけがましい行為であることに気付けない時も出てきます。
そんな時には冷静に自分のことを振り返ってみましょう。
エンディングノートは、そんな時にも役立つので活用してみましょう。

土地をどうするのか

土地建物はお金のように簡単に分けることができません。
そのために相続における土地のトラブルはあとを絶ちません。
例えば遺言書で土地の相続人が決められていた場合、お互いが納得できる人物であればいいのですが、そうでない場合はトラブルになります。

誰がお墓を守るのか

先祖代々のお墓がある場合、そのお墓をだれが守るのかは、話し合うべきでしょう。
これまでのように家父長制のもとで長男が守るもの、という考え方もありますが、少子化の影響やお墓を守る子供が女性だけの場合はどうするかをしっかりと話し合うべきです。
「○○が守るように」などと決めてしまうと問題になりかねません。

デメリットにしない対応策として

無責任な言い方かもしれませんが、面倒ごとは家族に任せるという方法もあります。
終活を進めることは素晴らしいのですが、すべてを取り仕切ることがベストとも言い切れません。
そんな時は「なにかあったら、残された人たちで好きにしていいですよ」と言っておけば家族の心理的な重しが取り除かれます。
お墓にしても「墓じまいして納骨堂で永代供養でもいいよ」と伝えれば家族の誰もが対応可能になります。

よく考えてみましょう。
たとえ画策したとしても、その時には自分が口を出すことができません。
ひとり暮らしで身寄りが無いならば、それこそ誰かに託すしかないのです。
そんなときはスッパリと諦めましょう。
所在と用途を明確にしなければ、すべて国庫に納められるのです。
であれば、お世話になった方にすべて差し上げても良いです。
財産のすべてを寄付しても良いでしょう。
その見切りも終活の一部、断捨離の一部だといえます。

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