演技力を伸ばすなら、声色演技を一回休もう

Twitterに投稿した「演技力を伸ばすなら、声色演技を一回休もう」。

noteにも残しておこうと思います。

▼元ツイート

声優志望さんにぜひ実践してほしいこと。

それは『声色での演技を一度休む』。

遠回りのように感じるかもしれませんが、今の声優志望さんの演技に足りていないものを補う一番の近道だと思っています。

これが遅くなればなるほど修正がむずかしくなり、形だけの演技から抜け出せなくなります。

よく「演技の勉強を我流でやると変な癖がつくから、養成所や専門学校に入る前にやらないほうがいい」という話を聞きますが、この変な癖というのが声色重視(またはオンリー)の演技です。

さすがに「我流で勉強するな!」は極論すぎてどうかと思いますが、声色重視の演技になりやすいのは本当です。

声色重視の演技はある一定のラインまでは成長しますが、その後、延々に続く停滞期に苦しむことになります。

これを解決するには『とりあえず声色に頼らず』に演じてみてください。

すると、声色重視の人は演技が途端に味気なくなるでしょう。

「あれ?下手になった?」と思うかもしれません。

でもそれでいいんです。

その先に本当の演技があります。

ただ「声色重視の演技で何が悪いの?」という疑問も当然抱くと思います。

なので、声色重視の演技のデメリットをさらに詳しく説明すると

  • 声色を変えることが主目的となって演技力が伸びない

  • 地声から遠くなるほど自由がきかなくなる

  • 声色だけで演技に幅を持たせるのは難しく、他者との差別化ができない

といったことがあります。

とくに声色を変えることが主目的となると、台詞の読み方は一辺倒になりますし、台詞読解をなにもせずに読む癖がついてしまいます。

しかも、本人的には声色を使い分けていることで『できてる感』が満たされ、最高の演技ができたと錯覚してしまう、という悪循環に繋がるのでおすすめできません。

演技力を伸ばしたい場合には、声色での演技を一回休んでみてください。


ブログもやっています。
興味のある方はぜひご覧ください。


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