声優志望さんの演技がぎこちない理由
Twitterに投稿した「声優志望さんの演技がぎこちない理由」。
内容が長くなったので、noteにも残しておこうと思います。
▼元ツイート
声優志望さんの演技がぎこちないのは「演じる」という行為を理解しないまま、演じる段階に進んでいるからです。
しかも本人は「演じる」という行為を正しく理解できていると信じて疑っておらず、根本的な問題に気づかないという悪循環。
ではなぜ声優志望さんが「演じる」という行為を理解できないのか?というと人生に必要のない行為だからです。
たとえば「走る」。生まれたばかりの人間は誰も走れません。
ただ生きるうえで必要な行為なので、成長するなかで立てるようになり、歩けるようになり、走れるようになります。
これは誰かに教わるものではなく本能に刻まれた行為として勝手にできてしまいます。
でも「演じる」は「走る」とは違います。
人が成長するなかでいつの間にか演じられるようになっていた、なんてことはありません。
きちんと技術として会得する必要があります。
しかし現代において「演じる」という行為の優先順位はかなり低めです。
なので学校教育でも習いません。
これが「走る」なら、すでに走れるにも関わらず、速く走るという技術を学ぶなど学習の機会も豊富。
つまり「演じる」は勝手に身につくものではないし、学習の機会がある人もごく少数。
なので正しく理解できていないのが当たり前。
それでも演じることを容易に感じている声優志望さんが多いのはなぜかというと、演技の経験はなくても演技をみる機会が豊富だからです。
ドラマやアニメで演技に触れる機会が山ほどあります。
その経験をもとに「とりあえずやってみるか」で始めてしまう声優志望さんが多いです。
これが仮に見たこともやったこともない行為に挑戦する場合なら、もう少し慎重に学び始めるはず。
でも「演じる」の場合はできそうな気がしてしまうんですよね。
声の演技ならなおさらかもしれません。
そしてそのまま我流の演技を作り出し、それに固執。
どんどんと凝り固まり、正しい「演じる」に移行できなくなる、というのが現在の声優志望さんのほぼ全員に当てはまる状況です。
まずは演技を知ることから始めてみましょう。
ブログもやっています。
興味のある方はぜひご覧ください。
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