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声優が音響監督と仲良くするには?
こんにちは。声優でwebライターのきままです。
私のような新人声優には、以下のような悩みがあると思います。
「音響監督が怖くてコミュニケーションを取るのが辛い…」
「音響監督に気に入られて、仕事をふってもらいたい!でもどうすればいいの?」
「そもそもコミュ障だから誰とも話したくない!
こんな自分はダメなのかな…」
「何回も音響監督のWSに参加しているのに、
全然仕事によんでもらえない!」
実は私も「そもそもコミュ障だから誰とも話したくない!こんな自分はダメなのかな…」と悩んでいる真っ最中です。
ですが、いろんなWSを経験した私が出す結論は…
「他の人がやっているコミュケーションができないなら、自分ができる方法でコミュニケーションをとるしかない」です。
「いやいや、抽象的すぎてわからんわ!」と思う方もいるかもしれません。早速詳しく見ていきましょう!
私の体験談
![](https://assets.st-note.com/img/1681397731437-LX6OpgqqyD.png?width=800)
先日、とある音響監督さんのワークショップに行ってきたので、その時の話と絡めてお話したいと思います。
ワークショップあるあるなのですが、ワークショップが終わっても演者達は全然帰らないことがあります。
なぜなら、音響監督さんに話しかけるためです。そのために、様子を伺って、しばらくそこに留まっているのです。
もし誰かが音響監督さんに話しかけたなら、他の人も乗っかって一緒に話すことができますし、
「何か質問することあるかな…」とか「質問したいんだけどこのタイミングでしていいのかな」と頭を働かせていることもあります。
また、他の演者とコミュニケーションを取るために様子を伺っていることもあります。
私はこの「モダモダ」時間が本当に苦手です・・・
質問が無いなら無いで、早く帰りたい。
早く練習したいし、復習もしたいので帰りたい。
初回は他の演者とコミュニケーションを取る必要はないので帰りたい。
そう思った結果、私はすぐ帰りました。
こんな経験があったおかげで、以下の私の「どうしてもしたくないこと」が分かったのです。
1、質問がないのに無理やり捻り出して質問する
2、不必要なコミュニケーション
「どうしてもしたくないこと」をする必要はない
「質問の内容がちょっと不自然でも、
音響監督と喋れるからいいんじゃないの?」
「コミュニケーションに不必要なことなんて、ないんじゃないの?やり過ぎぐらいがちょうどいいと思うよ?」
そういった声もあるかもしれませんので、詳しく詳細を書いていきます。
1、質問がないのに、無理やり捻り出して質問する
これに関しては、私の場合、絶対にボロが出ると思ったからです。
捻り出した質問というのは、ふわっとした質問だったり、あとでよく考えれば解決できるような内容が多いからです。
例えば、私がその場で捻り出したとしましょう。
するとこんな質問が浮かんできます。
「監督。私の演技って、実際の現場で使えそうですか?」
この質問、一見普通の質問に思えるかもしれません。
では、その場で捻り出さず、いったん家に持ち帰ってよく考えた場合の質問はこちら↓
「監督。先日のWSでやった演技を、家に帰って同じようにして復習してみたんです。
録音して自分で評価してみたんですが、自信のある部分は〇〇の部分だったんです。
なぜなら〇〇だからです。そこで質問なのですが、ここの〇〇の部分は現場で使えそうなレベルに達しているんでしょうか?」
・・・どうでしょうか。捻り出した質問と、ちゃんと考えた質問では、差がかなりあると思いませんか?
前者だと、抽象的で何が聞きたいのか分かりません。後者では何が聞きたいのか明確になっていますし、自己評価を伝えられています。
こういった質の差が生まれるのが嫌で、捻り出した質問をするのは絶対に嫌なのです。
また、監督や他の演者に「こいつ質問が浅いな」「何が聞きたいの?」「媚売り乙〜w」とも思われたくないのです。
2、不必要なコミュニケーション
私の考える不必要なコミュニケーションは以下の通りです。
・なんとなく隣の人と喋る(詳細はのちに記載)
・とにかく思いついたことを音響監督と話す
・とにかく雑談する
私の考える必要なコミュニケーションは以下の通りです。
・現場入りの挨拶・現場終わりの挨拶
・誰かが困ったときに助ける
・先輩やスタッフさんにコーヒーを出す、など新人声優としての行動
詳しく話すとかなり長くなりそうなので、
【不必要なコミュニケーションについて】だけ詳細をば。
私の場合、隣に座っている演者さんに必要以上に話しかけたくありません。(そのときの状況にもよりますが…。)
今回のWSの場合、会場は割と狭めでした。演者と音響監督さん、エンジニアの方全て含めて10名程度で、わりとぎゅうぎゅう。
そんな空間で、演者たちが初回で緊張している中、私が隣の人に話しかけようものならその会話は全員に筒抜け。
もし私と隣の人が盛り上がろうなら、周りはどう思うんだ!?
…分からない。例えば…
「うるさい」「私も話したほうがいいのかな」「こんな状況でよく話せるな」「すごい度胸だな」
こんな感じで思われるかもしれません…。
私の性格上、一対一で話すのは得意なのですが、大人数で話すことは本当に苦手です。(ADHDだから?)
なので、私と隣の人との会話に、他の演者が入ってきた場合を想定すると、私はもう、その会話に馴染むことはできないでしょう。
そのような状況になりたくありません涙
こういった理由で私は隣に話しかけることはできないと思いました。(最初からコミュ力爆発で場を和ませられる人、本当にすごい)
彼女の場合
![](https://assets.st-note.com/img/1681397780301-BHEIdka6Hk.png?width=800)
過剰なお礼
声優のワークショップでは、資料配布について様々なパターンがあります。
・映像や台本は当日に配布される
・事前に配布される
・台本だけ事前に渡され、映像は当日…などなど
今回のWSでは、「映像と台本は初日(当日)に渡します」というアナウンスが事前にありました。
そして、当日になり「やっぱり初回は座学にして、次回実践にします。台本は今日配布します。家でもチェックできるように、映像も渡します。」と言われました。
私はシンプルに「今回は映像と台本が事前に配布されるパターンなんだな」と思い、それ以上何も思うことはありませんでした。
ですが他の女性の演者さんは「ありがとうございます!!!」と言い、(座った状態で)ほぼ直角に頭を下げたのです。
彼女の近くにいた人達もその行動にに釣られ、お礼を言ったり、頭を下げたりしました。
私にはそれはできないし、なんなら違和感すら覚えました。
「いやいや、感謝できていい子じゃないか!」と思った方もいるでしょう。
もちろんその通りです。
感謝を伝えることは大事ですし、「ありがとうございます」と言うことによって、音響監督さんとコミュニケーションを取ることもできます。
それが彼女のコミュニケーションです。
ですが、私にはそれができませんでした。
そして、彼女と比べて劣等感と違和感を感じました。劣等感は説明するまでもありませんので、違和感について少し書きます。
ここでの違和感とは「ありがとうございます!」という気持ちを音響監督さんに向けて言っているというより、
自分の不安が解消されて良かった!という安堵感で言っているように感じたからです。
お礼の方向が違うような気がしました。
台本と映像を事前に渡す
→どのぐらいやり込み、理解できたのかを見る
当日に渡す
→実力や適応力を見る
という目的(仮)があるため「映像を事前に演者に渡す」という手間隙をかけた。ただそれだけの話だと思いました。
「手間をかけてくれた」ところに感謝するのは、正しいのかもしれませんが、そこに感謝しすぎるのは、なんだか違う気がしました。
なぜなら、演者も「演技をする」という緻密な手間をかけているからです。
過剰にお礼をしすぎると、「私ってこんな些細なことにも感謝できるの。すごいでしょ?」とアピールしているようで、なんだか気持ち悪く感じてしまいました。
もちろん、最初から安堵の気持ちで言っているかもしれません。その場合だと、プロとしてあまりにも自信がなさすぎる、と私は感じてしまいます。
ただ…どちらにしても、今回の音響監督さんは、「自分のことを慕ってくれる人が好き」(私の予想)というタイプなので、彼女の行動は正しかったのだと思います。
私なりのコミュニケーションをするしかない
![](https://assets.st-note.com/img/1681397801608-Si4oA4Yb7D.png?width=800)
そういった経験があり、私は他人がしているコミュケーションを「良い」と思えない限り、取り入れることはできないと気づきました。
彼女のように世渡りすることはできません。
であれば、「私は私なりのコミュニケーションをするしかない」と思ったのです。
具体的には以下の通りです
〜日常〜
・コンビニやスーパーの店員さんなどで、笑顔で挨拶の練習をする
・思いついた質問があったらメモしておく
〜WSの現場〜
・最初と最後は必ず目を見て笑顔で挨拶をする
・清潔感のある服装を必ずする
・相手によって態度を変えない
これを意識して、私は音響監督さんとコミュニケーションを取ろうかなと思います。なぜなら「きままは印象がいいね」と思われたいからです。
自分が「これならできる」という行動を理解しておくと、迷いや劣等感が少なくなるのではないかと思います!
内容は以上です。
読んでいただきありがとうございました。
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