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オンライン時代に必要な「パソコンのスペック」を考える!

こんにちは、イベントアクセラレーター 西舘聖哉(nisei_86)です!

今日の話題は「パソコンのスペック」です!
というのも、こういう記事が話題になっており、

このご時世に「CPUはCeleron、メモリは4GB、ストレージは64GB(eMMC) なにそれ?!」と思ったのですが、どうやらGIGAスクール構想の最低限のスペックというのがあるらしく、

GIGAスクール構想の環境整備的には『「1人1台情報端末」+「高速ネットワーク」』ということらしいのですが、高速ネットワークを整えたとしても、端末がこれだと活かせませんよね?
というわけで、個人の感想としてはこんな感じ。

では、今まさに「オンライン時代」と言われている中でどれくらいのスペックが必要なのでしょうか?
自分のPCで色々動かしながら考えてみました。
※あくまで個人の主観に基づくものなので、色々な意見があって良いと思います!
※僕はPCのプロとかではないので、拙い意見になりますがご了承ください

スペックを考えてみる

さてさて、まずはCPU。
今めちゃくちゃ使われているアプリといえばZoomですよね。Zoomをフルに使うためには最低限どれくらい必要かなーと思い、一番負荷がかかる「バーチャル背景」を使えるスペックを見てみました。

Intel i5、i7、i9 - 2 コア以上, 6 以上, atom および y シリーズを除く

ふむふむ。。最近、スペック条件が緩和したと聞きましたが、結構低スペックで動くようになっていますね!(さすがZoomさん)
「あれ?それなら話題のPCでも動くんじゃないの?」
と思った方、ちょっと待ってください!
このパソコンに搭載されているCPUの比較表があったので、見てみたのですが、このくらい性能が違うのです! ↓

コア数、スレッド数、動作クロック数などなど、総合すると世代や種類によってかなりの違いがあります。なので安易にコア数だけの比較ってできないんですね。
個人的には、このページで比較対象にされているCPU(Core i5-8265U、それと同じシリーズのCore i5-8250U)が本当に最低限かなーと思っており、このCPUでもアプリによっては全然動かないってことはあります。

「一番良いものを使え!」
という気は全く無いですが、作業を行う上でストレスを感じないレベルのものなのか?というのはしっかり考えてほしいです。
(これは、業務に使うパソコンも一緒ですね、パソコンのスペックは生産性に直結します)
余談ですが、最近のIntelさんはCPUの性能をどんどん上げてくれているので、なるべく新しいCPUの方が良いのは間違いないです!

次はメモリ。
結論から言うと、僕は16GBを推奨しています。
というのも、ブラウザ(Google chrome タブを数個開いた状態)、Zoom、パワーポイントだけを立ち上げるとこのくらいメモリを使うのです。

スクリーンショット 2021-03-23 005150

再起動して、クリーンな状態にしたうえで7.3GB使用されています。
「え?それなら8GBで足りるのでは?」
と思ったかもしれないのですが、ここからさらにアプリを開いたり閉じたりすると、メモリにデータが溜まってきてどんどん増えていきます。
実際、今も、

スクリーンショット 2021-03-23 012344

作業しているうちに、8.1GBまで増えました!
今のご時世、Zoomで話しながらパワーポイントを開いてプレゼンテーションをしたり、ブラウザで調べ物をしながらZoomを使ったり、他のアプリを使うのも日常的に行われていることだと思います。
これが小学校1年生に渡すPCなら、まだそういった機会は無いかもしれません。
では、高学年になってもやらないのか?その都度買い替えるのか?学年毎に違うスペックのパソコンを買うのか?そんなことないですよね?
であれば、導入するパソコンのスペックは最初の段階で先を見据えておかなければいけないと思います。
(標準で8GBのパソコンでも、1~3万くらいで16GBに拡張できる場合が多いので、ぜひ確認してみてください)

色んな考え方があると思いますが、これを使う人に、
「パソコンってなんか動作遅いな。。。」
って思わせるようなものを使ってもらうのはどうかと思います。
スマホですらメモリが6GB、8GBあるような世の中になってきています。
パソコンについても、どれくらいメモリが必要なのか、改めて考えてみてほしいなと思います。
少なくとも、4GBというのは少な過ぎ(>_<;)

さて、最後はストレージ。
話題のPCは64GB、これはさすがに驚きでした。。。
「64GBなら足りるんじゃない?」
と思う方もいると思うのですが、この64GBの中にWindowsなどのデータが入るので、実際に使えるのは30~40GBじゃないでしょうか?
これだとすぐいっぱいになってしまって、その都度データを消さなければいけないのでは。。。
なので、最低限256GBは必要なのではないかと考えています。
Officeソフトのデータ、勉強に使う画像や映像、プログラミング学習をするならエディタやIDEなど、保存したりインストールするものって段々増えていくと思います。
せっかく教育に活用していくなら、どれくらいのデータ量になるのかをある程度想定して、快適に使える環境を整えた方が誰も損しないんじゃないかなと思います。

まとめ:全員のITリテラシーが問われる

さてさて、ここまで書きましたが、この件はPCスペックの話だけではおさまらないものだと思っています。
例えば、プログラミング教育の時に「教える側が足りない」と話題になったように、PCスペックについても「わからない」で済ませて丸投げになっていないでしょうか?
専門家のように詳しくなれとは言いませんが、これだけIT化が進み、オンラインの時代になってきている中で、パソコンなどのデバイスは必要不可欠なものになっていると思います。
それを適当に言われるがままに選ぶのは良くないと思っています。
話題のPCは確かに安いし、助成金の上限のせいで選べるものが限られるとか、色々な事情はあると思います。
ただ、何も知らずに選んで、何も知らずに使わせて、この「GIGAスクール構想」というものが目指す先に本当にたどり着けるのか?
どうやったら「本当に必要なもの」にたどり着けるのか、これに関わる人がちゃんと考えていかなければいけないと思っています。

学校にも、情報システム部門的なものを作るITの専門家が関わる機会を作る、などなどレガシーな体制からの脱却を進める方法はあると思いますし、実際にそれが進んでいる学校・地域もあります。
ITについての能力をITリテラシーなどといいますが、別に特別なもの・難しいものではありません。
機械に強いとか、プログラムがわかるとか、そういう話に限ったものでもありません。
インターネットを使って必要な情報を得ることができるとか、何が正しい情報なのか見極められるとか、情報を扱う能力も含まれてきていると思います。
ぜひこの機会に、本当に必要なものは何なのか、考えてみてください。

最後になりますが、別に安いパソコンを買うこと自体を悪いとは思っていません。
ただ、それが本当に必要なものなのか?使う側が望んでいるものなのか?よく考えてみてほしいと思っています。
「日本はIT教育が遅れている。」
とよく耳にしますが、それは、理解を放棄したままだったり必要な投資を渋り続けたり、様々な要因があると思います。
コロナで世の中の変化も、オンライン化も加速している今、本当に必要なものは何なのか、当事者の方々にはしっかり考えていってほしいなと思います。

最初の方で「プロではない」と書きましたが、僕自身はシステムエンジニアをしていたこともありますし、配信機材の導入など何件もこなしているので、困ったことがあれば、相談してください。
僕で良ければ力になります。

あまりまとまった文章にはなりませんでしたが、読んでいただきありがとうございました。
少しでも誰かの参考になれば幸いです。

以上!


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