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フリーランスとして活動して分かった、「個人で働く=自由」という幻想

こんにちは、ピネアルの徳原です。
私はピネアルを立ち上げる前、個人で活動をしていた時期があります。
今回はその当時の活動を通じ気づいたことを少しお話したいと思います。

フリーランスになった理由

過去の記事でも触れましたが、私は初めての転職先をわずか1か月半で退職しました。その時に、自分はサラリーマンは向いていないと心底思ったし、今後サラリーマンとして上司とうまくやれるのか、環境になじめるのかも不安に思いました。
そして当時は自分を過大評価していたこともあり、フリーになって成功する、自由を享受したいという気持ちが強く、独立する道を選びました。

自分の責任は自分でとることの楽しさ

個人で働くようになり、当然すべての責任は自分にあるという考えのもと、仕事をすることになります。それまでは、例えば自分が起こしたミスに対し上司がクライアントへ謝罪する。それに対して恥ずかしさや、申し訳なさがあり、自分で責任を取りきれないもどかしさを感じていました。自分で動いてはいるけど、誰と戦っているのかも分からないような…。
でも、個人で働くことですべての責任を負って取り組めることの楽しさや、その覚悟を持つことで生きがいを実感しました。

孤独と向き合う

一方で、多くのことを知らずに28歳で独立。
圧倒的な成果が求められる中で、とにかく結果を出す!ということに必死で盲進していました。これで本当にクライアントの要望に応えらえているのか?と焦燥感に駆られ、一人で突っ走るあまりクライアントのニーズとズレが生じたこともありました。

課題解決や、やりきることについてはコミットできるし、それらに対する一定の満足感はありましたが、もともと大手出身ということもあり、私は専門特化人材というよりは、オールラウンダー。
スキル面ではスペシャリストではないので、自分にはプロとしてのサービス提供はできないと感じ、性格面においても盲進しがちな部分でメンタル的に辛くなることがありました。さらにそのストレスを吐き出す先もないことが寂しさに繋がり、ひとりで働くことは向いていないと痛感しました。

そもそも一人で活動し始めたら自由か、というとそうではない。結局クライアントがいて、協業する人がいて、関係者が周りにたくさんいて。企業でいうレポートライン的なものの形が変容するだけです。
そのことも含め、自分は個人でめちゃくちゃ活躍できるスペシャリストではないと見切り、これからはチームとしてもっと他者の協力を得ながらやっていかないとだめだと感じ、組織化を決意しました。

起業してからの変化

実際組織を作っていく中で、フリーランス時代と比べ、精神面も実務面も大きく状況が変わりました。やはりいろんな人と共に働くことのメリットは大きく、関わる人が周囲にいることへの感謝と共に、起業してよかったと思います。
複数のメンバーとコラボできることもそうですが、今までひとりでやっていた仕事を他のメンバーがやるという業務を細分化・効率化していい仕事ができています。

フリーで活動してみて思ったのは、独立し個人で活動したら自由になれるというのは幻想だということと、個人で働くのは当然向き不向きがあり、相当高い専門性がない限り個人で働くのはオススメしないということ。

フリーで活動する。そこには想い描いてた自由はなく、クライアントからの依頼事項や、プロとしてアウトプットすべきことを自分の中で定義する部分から、自然と制約が出てきました。私の場合はそこで結局困惑し、自分と顧客と会社に折り合いをつけられなくなりました。

また、個人で自由に動きたいのであれば複数の仕事を兼務するパラレルワーカーのほうがメンタル面でも負荷なく、いい仕事ができるのではと思います。

職場を変えたい、個人で働こうか悩んでいる人、思い切った方向転換以外にも今の時代の働き方は多様です。自分はゼネラリストなのか、スペシャリストなのかでも向き不向きが変わってきます。
次の一歩にもし悩んでいたら、こんな私だからこそお伝えできることもあるのでは?と思いますので、もしよければ、気軽にお声がけください。









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