着物のルールとは真っ赤な”嘘!?”
こんにちは。毎年年末年始は体調を崩す、着物テーラー元山誠也です。
今回は着物のルールについてお話させて頂きます。
着物の市場が縮小していった一つの原因として
”着物のルールが難しすぎる!”という問題があります。
”着付けや小物、この季節はこんな柄で”
なんてルールは存在しません!
じゃあそれはなんでできたのかをご説明します。
まず結論から言うと
ただの”着物業界のブランディング戦略”なんです。
明治時代に洋服の文化が入ってきて、徐々に洋服を着る人が増えました。
そこで、利便性の高い洋服に対してどのように生き残ろうかと思った時に
”着物にはルールがあって、敷居が高く、そんな着物を着れるあなたは素敵なんですよ”という着物のブランディングから生まれたものなんです。
え?そうだったの?
と、驚きですよね。
つまり、洋服と同じように、着物は自由なんです。
でも、『式典とかそういうところで紋付袴を着るじゃないですかー』
と疑問が生まれるかもしれませんが、それは洋服も同じですよね?
”タキシード”が存在するように”紋付袴”が存在します。
相手や式典への礼儀としてフォーマル着というものがあるんです。
要するに、それはただの謎ルールではなく、他者への気遣いということです。
ですが、1点だけルールというか、歴史上に出された法令があります。
719年に元正天皇が出した『衣服令』に
『右襟を先に、後に左襟を重ねる』と言うものがあります。
でもそれも今は法律で決まっていることではないので、気にするかしないかは個人の自由です。
それを知った我々は着付けの技術知識がなくても着物を着れる仕立て方を開発し、特許を取得しました。
着物の敷居の高さはもうどこにも存在しないのです。
着物の新時代がここから始まります。
着物テーラー 元山誠也
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