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2022秋の旅③ 「南極観測船ふじ」でマンガに感謝する、の巻

2022秋の旅② はこちら
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「ふじと南極のなかまたち」

お次は名古屋港ガーデンふ頭に係留されている「南極観測船ふじ」。

以前お台場の船の科学館に知り合いがいて、それがきっかけで展示されている南極観測船「宗谷」で元越冬隊員さんのお話しを聞いて、南極に興味を持ちました。
その後、船橋港の「SHIRASE5002」も見学。
この2隻を見たら「ふじ」を見ないわけにはいかないでしょう。

今回はちゃんと予習もしてきました。
教本はこちら。

「ふじと南極のなかまたち」

はい。マンガです。
「ふじと南極のなかまたち」。
以前からTwitterに投稿されているのをちょこちょこ見て面白いと思っていて、6月に単行本が発売されて買おうか悩んでいたところに名古屋に行くことが決まり、買いました。

これ、買ってよかった。
ここまで「買ってよかった」と思える本は数年ぶり。
みんなに読んで欲しいです。

名古屋ガーデンふ頭

藤が丘駅からは地下鉄東山線に乗り、栄駅で地下鉄名港線直通の名城線に乗り換え、名古屋港駅で下車。
所要時間約45分。
ここでもドニチエコきっぷが大活躍。

駅のコインロッカーに荷物を預けてさぁ出発!
まだ1日目の14:30。
歩き回って疲れてはいるものの、気力に満ち溢れてる!

駅から5分くらい歩くともう港。
さっそくオレンジの船体が目に飛び込んできました。
「ふじ」のいる港を挟んだ向こう側は名古屋港水族館です。
あっちはリア充うじゃうじゃ、こちらは静かなもんです。

氷の世界で目立つ色
宗谷より丸っこいかな

船に乗る前に、手前の広場の展示物を見学。
雪上車とか、プロペラとか、石とか。
帰ってから公式ホームページを見て知ったのですが、この広場は見下ろすと南極大陸を形どっているそうです。

大きいほうの雪上車

なぜか「タロ」と「ジロ」の像。
この2匹は「ふじ」の先代の南極観測船「宗谷」の時代のそり犬だってば。
「ふじ」が連れて行ったのは「ブル」と「ホセ」。

こちらはタロジロ

「ブル」と「ホセ」はおじさんと甥っ子の関係だそうで。
立川にある国立極地研究所の「南極と動物」の企画展で、この2匹を含む南極に連れて行った犬たちの血縁関係の一覧表があったのですが、ものすごくややこしいにも関わらず非常に見やすく構成されていて、
果てしなく頭のいい人が作ったんだなと感心した記憶があります。
(写真を撮ったはずなんだけど見当たらない)

南極観測船ふじ

広場を一周したあとは、いよいよ乗船。
まずは乗船口の手前にあるドーム型の券売所で入館チケットを購入。
展望室・博物館・ふじのお得な3施設共通チケットは710円。
今回は見学時間がわからないので単独チケット300円にしました。

食堂
船に乗り込んだら受付でまず消毒と検温。
それらが済んで、船内を見るとそこは食堂。
元は受付の部分も食堂だったとのこと。
広かったのね。

揺れても動かないように机は固定されています
端にはお皿落下防止の可動式ストッパーもあります

「ふじと南極のなかまたち」の原画展
入って左側。
開催期間は6月から8月までだったのが、10月23日まで延長されたのです。
まるで私を待っていてくれたかのよう。

あの絵も、この絵も
感動
マンガにあったジオラマ!まさか本物を見れるとは!

立ち止まって展示物を見ていると、ほのか~に揺れてる。
船上!って実感が湧きました。
酔うほどの揺れではないのでご安心を。

アイスクリーム製造機
食堂の右側が厨房。
これが見たかった!

一番右がアイスクリーム製造機

こうやって見るとただの機械。
だけど、マンガを読んでから行くと見え方が違う。
これで作られるアイスを乗員たちはワクワクしながら待ってたのね、
今私が立ってる位置で。
抹茶は人気がなかったとか。

揺れのひどいときは天井から鍋やヤカンがぶら下がっていたそうで、それも今私がいる場所のすぐ上。
「ここで多くの人が生活をしていた」ことをマンガを読んだことで実感できます。

順路に沿って進みます。

酒保
1日に1時間だけ開く売店。
写真のように、マンガのエピソードが貼られています。

マンガ読んでなければ通り過ぎてた

ホイールコンベヤー
倉庫から厨房までの通路の壁に貼りついてます。
これを外して床に並べ、荷物を載せて転がすというもの。
ブルさんが流されていったやつだぁ。

マンガでは床に並べた状態だったけど、よく見ると壁に固定する金具が描かれてるよ

船室
キャロムというゲームで遊んでいる様子。
これがあのキャロムかー!
夜中に人形が動いてる説あり。

駒の位置が公式HPと違う・・・

エンジンの一部
いつも思うのだけど、機械工学を勉強していればこういうのを見てもっと楽しめるのになぁ。
ぜんぜんワカラン。だがカッコイイ。

2号推進電動機

雪上車
これを見て思い出した、元越冬隊員さんから聞いた話。
基地には食料とともに大量のお酒が持ち込まれていて、
普段飲むのはもちろんのこと、雪上車で泊まりがけのお出かけをするときも
酒を積んでいったとのこと。
とにかくお酒は欠かせなかったそうです。
(今はどうか知らんけど)

小さいほうの雪上車

運転免許証
こちらのように、ちゃんと読むとクスっと笑える展示もいっぱい。

免許の種類はよ

ヘリコ
荷物を運ぶのに大活躍。カッコイイ。
この飛行甲板にはベンチが置いてあり、ヘリコの傍で海をぼーっと眺められるという、マニアにはたまらない場所。

冬木さん(はぁと)

極感ドラマチックシアター、操舵室
残念ながら工事中で見学不可。
く や し い で す !

トイレ
船内のトイレが使えるぅぅぅ!
記念にお花を摘んできました。

モバイル解説
公式HPにモバイル解説のQRコードがあるので、スマホで読み取って詳しい解説を見ることができます。
船内の解説板に書かれている数字がモバイル解説のページと対応していて、
展示物を見ながらより詳しい説明も見れる、という優れもの。
悲しいかな私の〇天モバイルでは船内のほとんどで繋がらず、見ることができませんでした。
(残念な人のために展示物のそばに印刷したものがぶら下がっています)

下船
乗船口と下船口は別で、乗船口に戻るには今来た順路を逆行しなければならない構造。
もう一度食堂に行きたかったと思いつつ、諦めて下船

総括
とにかく「ふじと南極のなかまたち」を読んできてよかった!
読んだと読んでないのとは、楽しさと感動が1億倍違うはず。
特に「ここには人がいて、それぞれいろんな想いがあった」のが想像できたのが嬉しかったです。

「南極の石」。ぱっと見ただの石。でもガンちゃんみたいな人がいじくり回したんだよね。

このマンガの作者「ふくの うみ」さんに感謝です!
興味のある方は、まずは電子版のサンプルからどうぞ。
とても読みやすく、絵もかわいいので軽~く読めます。
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名古屋港ポートビル展望室

「ふじ」に乗っていた時は夢中だったので忘れていた疲れが下船とともに浮上。
バスの時間までに1時間近くあるので、「ふじ」の横にそびえたつ「名古屋港ポートビル展望室」に行くことに。
そこなら座るところもあるでしょう。

1階の自動券売機で300円の入館チケットを購入。
エレベーターで最上階の7階へ。
展望室の高さは63mなのでそこまで高くはないけれど、周りに高い建物がないのでじゅうぶん遠くまで見渡せます。

市街地方向
「ふじ」を見下ろす

予想通り、座り心地のいいソファーがあって、気を抜くと寝てしまいそう。
カップルだらけかと思いきや、一人でたそがれている人多数。

そうこうしているうちに日も傾いてきました。

これからあっちのほうに行く

さて、16:30になりました。
重い腰を上げて次の場所に向かわないと。

次は今回の旅のメイン「太平洋フェリー乗船」!
2022秋の旅③ に続きます。
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鋭意執筆中!

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