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プログラミングスクールを選ぶときに注意すべき項目6選 #エンジニア #初心者

こんにちは。BugFix LLC エンジニアのセイトです。

今回は、プログラミングスクールの事業に関わっている自分の経験をもとに、皆さんがスクールを選ぶ際に注意すべき項目を6つピックアップしてみたいと思います。

まず初めに一番大事なこととして、僕含めインフルエンサーやアフィリエイターの話は話半分に聞いてください。笑
最終的には自分で判断した方がいいです。

人の意見には多少なりともバイアスや先入観が入っています。人によってその程度は様々ですが、100%客観的でクリーンな話というものはなかなか出てきません。

人の話を参考にするのはいいことですが、あくまでも参考程度にし、最終的には自分が正しいと思った道を選ぶことをオススメします。

なお、今回はあくまで注目した方がいいポイントを紹介しているのであって、「この要素があるスクールには行かないほうがいい」と述べてるわけではない点をご留意ください!

1.実績の数字はあてにならない?

例えば「転職成功率◯◯%」「顧客満足度◯◯%」といった数字があります。
こうした数字はぶっちゃけほとんど当てになりません。

例えば「転職成功率99%」という数字を掲げているスクールがあったとしましょう。
一見すごそうに見えますが、「全顧客100人中99人が転職に成功した」ということではなく、「顧客の中でも特定の条件をクリアした人の中で成功した人が99%」という意味かもしれません。
また「転職成功」の定義も曖昧にすることができます。転職先はエンジニアの仕事じゃないかもしれないし、雇用形態がアルバイトかもしれません。

このように、分母と分子を都合のいいように定義すれば高い数字は簡単に作り出せます。「そんなのアリ?」と思うかもしれませんが、残念ながらプログラミングスクールに限ったことではなく、予備校や塾、美容、健康、どんなビジネスでもよく使われるトリックです。良いこととはいえないですが。

もちろんシンプルに高い実績を持ってるスクールさんもあると思います。どうしても数字が気になる場合は集計方法について調べてみましょう。

2.コーチング>独自教材

独自教材を作りたがるスクールは多いですが、世の中にはすでに非常に優良で安い教材があります。

例えば書店に並んでいる技術書は2,000円くらいで買えます。
また、Udemyという動画を販売してるプラットフォームでは、40時間以上もある動画が20,000〜30,000円、セールの期間だと1,000〜2,000円で売っています。
さらに、YouTube動画なら無料です。ブログ記事も無料です。

プログラミングを勉強したことがない人にとって驚くかもしれませんが、こうした技術に関する書籍やリソースは毎月…いや毎日、けっこうな量がリリースされています。優良な教材が溢れているのです。
そのため、どれだけ優れた独自に作ったとしても、ただただコストが乗っかるだけで教材に対してはお金があまりつきづらい市場感になっています。

一方で、ここ最近英語やビジネスマン向けのスクールでは、コーチングがウリになってきています。
教材そのものではなく、「それを学習にどう活かすか」「どのように生徒の生産性を上げるか」などと、人に対してサービスの軸を置いているプログラムが増えてきました。

こうしたサポートがあることによって、例えば下記のものが得られます。

  • わからないことがあったときに質問できる

  • 勉強方法やキャリアについて相談できる

  • 第三者に監視してもらうことでモチベーションを維持できる

教材だけなら書籍やYouTubeで済んでしまいますから、せっかくスクールに行くならコーチング機能を備えたスクールを選ぶほうが意義があると思います。

3.エンジニア経験者がプログラムの中核にいるか?

理想を言えば、さらにテック企業の人事経験者やそれに準ずる人物が中核にいるかどうかが非常に重要です。

なぜなら、エンジニアを目指す上では、現役もしくは過去にエンジニアや人事をしていた人からナレッジを教わらないと、目指すゴールにたどり着くには厳しいと思うからです。

実際に僕が前職で学生や第二新卒のインターンを採用し、彼らにコーディングを教えた時の話を例としてご紹介させてください。

3〜4ヶ月くらい経った頃、こんな相談を受けました。
「なかなかうまくいかず悩んでいます。才能がないのでしょうか。モチベーションも下がってきてしまいました。」
それに対して僕はこういう風に言いました。
「それは普通だよ。僕もプログラミングをもともと趣味で始めたけれど、現役のエンジニアになってから2年間くらいはつまらなかったし、分からないことばかりだった。楽しくなってきたのは3年目くらいからかな。続けていれば、その内ひらめいたり楽しくなる瞬間が出てくるよ」

プログラミングに限った話ではありませんが、勉強はやった分に比例してスキルが伸びていくというものではなく、階段型に伸びていきます。
分からないという状態がしばらく続いた後、どこかで「なるほど、そういうことか!」と理解して一気に伸びて、また分からない状態が続く・・・というように、停滞とひらめきを繰り返すのです。
(これに関して興味のある方は「プラトー現象」でググってみてください。)

ですので、彼の悩みは当たり前でした。
しかし、こういったナレッジは僕が少なくともエンジニアとして働いて3年目に気づいたことです。
逆に言うと、3年間経験しないと分からなかったことでした。
他にも、エンジニアとして長いこと働いているからこそ分かる知見というのがたくさんあります。

このように、エンジニアを経験した人でないと有用なナレッジを教えることができません。
さらに人事でそれなりの採用権を持って採用していたという人がいれば、エンジニアの学習にプラスして転職活動や面接対策の話もできます。
よりレベルの高いゴール設定をしている人にとって、こうした要素は重要になるでしょう。

4.ブートキャンプ式は費用が高くなりがち?

これは海外だとよくあるパターンで、エンジニアの講師がクラスの生徒向けに数時間〜丸一日付きっきりで講義をするスタイルです。

このスタイルを導入しているスクールは、大体受講費用が高くなりがちです。
なぜなら、プログラミングを教えられるレベルの講師が必要なことに加え、長時間つきっきりでその講師に働いてもらうため、その分人件費がかかるからです。

しかし金額が高いだけの価値があるかというと、僕としては疑問に思います。その形式だと他の形式と比べてどう効果が変わるのか?が不透明で、少なくとも正確に計測できた事例を僕は知りません。
お金に余裕があって、リアルタイムで先生に教えてもらったほうがモチベーションに繋がる、という方ならアリかもです。

5.安すぎる or 高すぎる

安いには安いなりの理由が、高いには高いなりの理由があります。

例えば、Progateというサービスがありますが、これとスクールを比較して「スクールなんて高いからProgateでいいじゃん」と言う人がたまにいます。
Progateは無料で使えますし、有料でも月額1,000円くらいなので非常に安価に利用できます。

しかし、スクールとProgateは全く別物です。
Progateはeラーニングシステムで、ただの教材でありそれ以外のサポートは一切してくれません。

一方スクールには、人間が介在します。講師やメンターがわからないところを解説してくれたり、イベントを開いてくれたり、モチベーションが下がったときは励ましてくれたりします。

さらにスクールにはナレッジもあります。
初心者はどの辺りがつまずきやすいか、どう教えたら理解しやすいか、などを熟知しているのです。

ですので、Progateのようなeラーニングシステムとスクールを比較するのは見当違いと言えるでしょう。

ただ、世の中にはスクールなのかeラーニングシステムなのかが判断しづらいものもあります。
プログラミングを学ぶためにお金を払ってサービスを受けようと思ったら、スクールなのか、eラーニングシステムなのか、その真ん中あたりのサービスなのかによってかなり値段がバラバラです。
そうかと思えば、独自教材を作ったり、講義形式(ブートキャンプ・スタイル)で高い人件費をかけているから値段が高いなどということもあるので、安いからいいとも高いからいいとも言えないのが現状です。

「どういう内容でどういうゴールに向かえるのか」というコスパを考えて、自分に合っているのか・妥当なのかを判断していただくことをオススメします。

6.最終的なアウトプットは何?

エンジニアたるもの「こんなアプリケーションがあったらいいな」と思ったら作れる人でありたいものです。
ですので、スクールを卒業した段階で簡単でもいいのでオリジナルのアプリケーションを作れるべきだと思います。

しかし、スクールの中にはただ知識のインプットだけをして卒業させるパターンが存在します。
これだとプログラミングの勉強をしただけで、エンジニアになるためのプロセスを経ていません。
エンジニアに転職したいのであれば、オリジナルのポートフォリオを作って履歴書にいくつか書くことがマストだからです。

しかし一部例外もあります。
例えばネットワークエンジニアへの転職を目指すスクールを考えてみましょう。
ネットワークエンジニアとしてのアウトプットはあまり目に見えるものがなく、あったとしても資格などになるでしょう。

ただ、一般的によくあるWeb系の言語(JavaScript、PHP、Rubyなど)をスクールで勉強するのであれば、やはり自分なりのアウトプットは必要だと思います。

さいごに

以上、「プログラミングスクールを選ぶときに注意すべき項目6選」をご紹介させていただきました!

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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