人工知能による古文書解析

ここ数年で、人工知能を活用した古文書解析が進んでいる。人工知能に古文書読解に必要な知識技能を習得してもらったそうだ。その読解能力は古文書解析の専門家も太鼓判を押す正確さと安定性なのだそうだ。さらに読解速度は、人間より数段速いそうだ。

現在、古文書解読解析の専門家は減少している。国が長らく文系研究員を冷遇してきた結果とも言える。いや国は理系研究員にも冷たかった。
 1990年代始め、国は大学院修了者を欧米並に増やす目標を掲げていた。そして、就職氷河期とも重なったこともあり、大学院進学者は激増した。しかし、国は大学院修了者に相応しい進路を全く用意しなかった。それどころか、大学に研究者として残っても一年区切りの契約、成果が出なければ契約打ち切り、一年区切りだから、腰を据えた研究はできなかった。それどころか、若手研究者が独創的アイデアを出しても上司である教授が手柄を奪い取ることも、往々にしてあったらしい。
 斯くして日本の研究者は衰退させられた。

そこに登場した人工知能である。
 人工知能によって、古文書解析が進み古代世界がより明らかになることが期待される。日本各地に未解読の古文書が膨大にあるそうなのだ。

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