問題解決は、自分事として捉えられるかで決まる
問題解決を行っていく上で、私はある事をとても大事にしています。
問題とは「あるべき姿と現状とのギャップ」と定義しています。
ビジョン(理想)が高いほど、現状否定を行い、どうすればそのビジョンに向かうかと行動を起こすことができます。
その問題を発見して、その原因を推測し特定する(原因追及)という分析を行い、最終的に対策を講じていくことが、問題解決では必要となります。
◆最も大事なのは「自分事」として捉えられるか
しかし、問題を解決していく上で、これだけでは足りないと思っています。
本当に大事なのは、
その問題や原因を「自分事」として捉え、考え行動できるかという事です。
例えば、私は大学4回生の時、地場大手の物流企業の現場に、1〜4回生約10名でインターンシップを行いました。
私は物流に対して全く興味がありませんでした。
ITなど時流に沿った業界に関心があったのですが、大学の恩師に「君はこの企業で1年間頑張りなさい」と言われて、当時の私は渋々引き受けることになりました。
完全に他人事としてやっていました。
ゼミなどでは9ヶ月間の活動を行う上で、何度か中間発表等が行われるのですが、私のようなチームが約20ほどある中で、当然最初の中間発表の成績は、酷いものでした。
そんな他人事として捉えていた私のチームは、夏以降は終了まで、4〜5回あった発表会で1位を渡すことがありませんでした。笑
果たして何が起こったのか。
きっかけは実際に物流現場を何度も視察したことでした。
物流は社会インフラであり、私たちの生活とは切ることはできない業界です。そんな現場で朝から深夜まで、懸命に働かれている方々を間近で見ることになりました。深夜2時まで現場にいたこともありました。そんな状況を、私は放っておくことはできませんでした。
・どうすれば、ここで働く方が楽になるのだろう
・何をやめたら、作業が標準化するのだろう
・営業利益を出すには、どの作業を止めることが肝になるのか
この思考が私の心に芽生え、事例の研究や調査、聞き込みなどを徹底的に行うようになりました。解決案を本気で考え、何度も企業に提示するようになりました。
客観的に見ても、活動当初の自分とは別人になっていたのではないかと思います。
◆自分事になると、人は化ける
AaaSがAcademyという名を持っている以上、教育には強い想いがあります。
今の教育は答えを教えるばかりで、自ら進んで学ぶものではありません。
しかし、社会に出た途端、積極性や自発的なことを求められるがあまり、「自由の不自由」を起こしているように思います。
若い人が今の段階で、現状を理解し、目の前の問題や原因を自分事として捉え、行動して、解決していくような学びの場を作っていかなければなりません。
だから、私は企業と学生を繋ぎ、実践的なインターンを行いたいと考えています。自ら現状を理解し、どうしたらこの状況を打破できるかと動き出す環境を作りたいです。
自分事と捉えた瞬間、学生や大人も関係なく、人は大きく化けます。とてつもないエネルギーを発揮します。
一人でも多くの方が自分事と捉え、行動できる環境づくりを賛同いただける方々と実現していきたいと思います。
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