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【アフリカ旅行のススメ】西サハラの最大都市に行ってみた
みなさん西サハラという地域をご存知ですか?日本からはあまり馴染みのない地域ですが、ここは国の帰属が未確定の係争地です。今回は、その最大都市であるラーユーンを訪れたので紹介します。
この記事は2024年7月時点の筆者の体験に基づく情報です。現地の状況や規制は常に変動する可能性があるため、ご利用前に最新情報をご確認ください。
西サハラとは
西サハラは、アフリカの北西部に位置し、大西洋に面した地域です。スペインの植民地時代を経て、1975年にスペインが撤退した後、モロッコと西サハラ独立運動の間で帰属を巡る争いが続いています。現在、モロッコが実効支配しており、国際的な認知は様々です。
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ラーユーンへの行き方
モロッコの実効支配地域であるため、モロッコ国内の公共交通機関を利用してアクセスできます。今回はマラケシュからCTMの夜行バスを利用しました。途中、2回の休憩を挟み、約14時間でラーユーンのバスセンターに到着しました。滞在中の気温は25℃前後で、日差しも強くなく、過ごしやすい気候でした。
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これは2回目の休憩時の写真。トイレなどの衛生状態は非常に悪く、発展したモロッコでも地方や観光客が全くいない地域はこのような現状があります。
ラーユーンの街の様子
係争地ということで治安が心配でしたが、実際には夜でも安心して歩けるほど治安が良かったです。街の見た目はただのモロッコの地方都市のようで、既成事実化のための発展に多くの資金が投入されている印象を受けました。目立った違いは、国旗と軍人の数が非常に多いことくらいです。
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人々の暮らし
大型スーパー、マクドナルドやファストファッション店舗など、基本的な生活インフラは整っていました。驚いたのは、タクシー以外のすべての施設でクレジットカードが使用できたことです。前日にいたマラケシュではクレジットカードが使えない場所が多かったため、驚きました。カサブランカのスーパーと品揃えに大きな差はなく、モロッコの大都市と同様の生活が出来そうな印象を受けました。滞在中、ラーユーンにいたアジア人は私だけだったと思いますので、何人から「Welcome to Laayoune」と歓迎され、握手を求められました。
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日本にあるマクドナルドと全く違いはありませんでした。
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ラーユーンにあるモロッコの主要なハイパーマーケットチェーンであるMarjaneの様子。カサブランカなどの主要都市にあるそれと変わりはなく、生活に必要なものは何でも手に入ります。
宿泊先
宿泊したホテルはSahariano hotel City Centerという場所で、1泊約3300円でした。一人での滞在にも関わらず、3ベッドの部屋が用意されており、Wi-Fi、水、電気も問題なく、非常に快適な夜を過ごすことができました。
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さいごに
いかがでしたでしょうか。
西サハラをめぐる領土問題については、国連主導で住民投票を実施し、独立かモロッコへの統合かを決めること(西サハラ住民投票ミッション)が計画されましたが、未だに実施されていません。西サハラに元々住んでおり独立を求めるポリサリオ戦線のサハラウィ人は多くが西サハラ東部またはアルジェリアの難民キャンプで生活しており、ラーユーンを含めた西サハラ西部は完全にモロッコに支配された状態が続いています。その間にモロッコは実行支配地域を発展させ、モロッコ人を移住させることで既成事実化しているという実情がありました。
ラーユーンへの旅は、西サハラの実情を知る貴重な体験となりました。
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