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統計調査士を受けるにあたって

はじめまして!
セイタです!!
現在、車業界の企画職で働いています~


今回は統計調査士という珍しい試験を受けてみたので、「どのような試験か」「どういった勉強をしたのか」について述べていきたいと思います。自分はかなり丁寧に勉強したので1か月強かけましたが、合格するだけならば、1週間で合格できたような気がします。ちなみに、試験当日に5問くらい解いたことのある過去問が出てきました笑

自分は統計調査士の試験を受ける2か月前に統計検定2級を合格しています。なので、ある程度は統計に関する知識がありました。その時の受験期は以下記事にまとめております。



統計調査士ってどんなテスト??

公式サイトを見てみると、下記の説明が書かれています。

現代において、政府等によって作成される公的統計は社会の情報インフラとして位置付けられますが、そこから目的に沿って有効な情報を引き出し、活用できなければ宝の持ち腐れといえます。統計調査士検定は、公的統計に関する基本的な知識を正確に認識し、公的統計を適切に利用する能力を評価する検定試験です。

参考:統計検定


ざっくり言えば、「統計調査ってどのような思想のもとに行われているのか」「日本の統計調査ってどのように実施されているのか」についての理解を問う試験と言ってもいいでしょう。結構単純な暗記が多いです。。


自分が行った勉強方法

受験記事をいくつか読んでみた結果、自分は以下の2冊を用いて勉強することにしました。

参考:日本の公的統計・統計調査
参考:統計検定 統計調査士・専門統計調査士 公式問題集[2017〜2019年]


日本の公的統計・統計調査

まず、最初に「日本の公的統計・統計調査」を読み込むところから勉強を始めます。イメージは社会の教科書です。割と冗長に事実が羅列されています。

構成としては、
A:統計の基本
B:公的統計の実務
C:主要な統計
D:統計データ分析

から成り立っています。

統計の基本:統計法、統計の歴史、基幹統計の説明が中心です。


公的統計の実務:統計調査の実施団体、統計調査の理論的説明。実際にどのような手法を用いて調査票を集めるか、調査員の実務などが記載されています。

主要な統計:国勢統計、人口動態統計、労働力統計、就業基本構造統計、家計統計、全国家計構造統計、小売物価統計調査、消費者物価指数、経済構造統計、経済センサス、国民経済生産、国内総生産などの目的、調査内容、調査事項などが記載されています。


統計データ分析:グラフを見て、傾向を読み取ったり、統計学の標準正規分布や分散が出てきます。統計検定3級相当です。

書かれていることはざっくり以上のような内容になります。
各章毎に練習問題がついているので、必ず解きましょう!!読んだだけだとわかった気になっている箇所が浮き彫りになります。自分は全問2周ずつ解いて、間違った箇所はさらに繰り返し解きました


統計検定 統計調査士・専門統計調査士 公式問題集[2017〜2019年]

ある程度統計調査の概要について理解できたところでいよいよ過去問に進んでいきます。個人的に公式問題集に一点不満があります。それは一問一答になっており、問題の下に解答解説が書いていることです!!


この構成だと問題を解いているときに解答が目に入ってしまいますし、一回のテストとして、時間を測って受けることができません。まあ、この試験3年分解いたのですが、試験時間60分のところ、基本的には30分で解き終わったので、時間を測る必要がないといえばないのですが、、
ちなみに以下記事のように、最後にまとめて解答をした方が記憶に残りやすいという研究もあるそうです。


以下自分が過去問を解いた点数になります。
過去問1周目
2019年11月分:21/30(70%)
2018年11月分:22/30(73%)
2017年11月分:21/30(70%)


過去問2周目
2019年11月分:26/30(87%)
2018年11月分:26/30(87%)
2017年11月分:28/30(93%)


とりあえず、3年分×2周解きました。暗記系中心なので、2周目は大幅に点数が上がっています。1周目の点数でも合格点の70点には達していたので、受験するにしました。


試験結果

当日発表

合格水準まで達したので、受験を決意しました。
受験はパソコンで受けるCBT方式を選択しました。好きな時間に好きな場所で受けれるというメリットがあります。詳しくは以下記事にて。

60分の試験ですが、35分くらいで受験終了を選択します。
CBT方式ではすぐさま結果が出てきます。
結果は






100点満点中87点で合格!!!(合格点は70点)
解いたことのある過去問が5問くらい出てきたのが大きかった気がします。過去問はしっかりと解いた方がいいですね。「統計の基本」で結構点数落としちゃってますが、ここが統計の歴史とか日本国の統計に関する法制度などの暗記科目です。


後日郵送

試験を受けて1か月半くらい経った頃に自宅にオデッセイから郵送物が届いていました。
内容は合格証書になります。

まず、普通に合格通知書が来ます。

さらに今回高得点だったために「優秀成績賞」もいただけました!!地味にうれしいです。履歴書にドヤ顔で書きます。

さらに統計調査士は以下のような手帳ももらえます!!!

これはうれしい!!
統計調査をしているときとかにこれをだしたいです笑


試験を受けてみて

今回自分はかなり余裕をもって合格することができました。試験勉強を通して、基幹統計がどのような過程を経て、作成されているかを理解することができました。


データを扱う人間は、目の前の数字以上にその裏でその数字がどのようにできたかに目を向ける必要があります。今回の試験勉強を通して、国勢調査や、経済センサス、小売物価調査などの統計資料のデータの作りを学ぶことができました。さらに、現在でも人海戦術による聞き取り調査が今でも使われていることもわかりました。


上記統計資料を使って意思決定する際に、データがどのように出来上がっているかがわかるため、誤った意思決定をしづらくなったのではないかと思います。

本当はこの後、「専門統計調査士」というより上位な資格を取ろうと思っていたのですが、やっぱり辞めました笑
統計調査士の試験が教科書の暗記的要素の強い試験であり、その上位のテストということは重箱の隅を楊枝でほじくるような問題が増えるだけではないかと思ったからです。また、履歴書に書く際も「統計調査士」も「専門統計調査士」も大して変わらないと思ったからです笑

資格の勉強ということでは一旦終わりですが、今後時間があれば、不定期で募集される統計調査員の副業を始めようかなと思います。総務省のサイトには以下のように説明されてます。

統計調査員は、総務大臣等又は都道府県知事から任命される非常勤の公務員として、国勢調査、労働力調査、家計調査、 工業統計調査、商業統計調査などの統計調査に従事しています。具体的には、調査対象である世帯や事業所などに、 調査票を配布するとともに、調査票に正しく記入していただけるよう、統計調査の趣旨や内容などについて説明を行うとともに、 記入された調査票の回収し、その点検・整理などの仕事を行っています。

参考:総務省「統計調査員の仕事について

一般家庭を訪問して、質問しまくるというお仕事です。多分、ストレスやばいです笑
現在学問の道に戻ることも検討しており、もし戻った際には社会学を選択するつもりなので、社会学的な調査にも統計調査員の経験は活きる可能性が高そうなので、一度くらいは経験してみようと思います。

今回の記事は一旦以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。


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