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タッチラグビー全国大会2024 in 杭州

どうも!
セイタです!!
北京大学社修士課程で社会学を学んでいます。


2024年6月に杭州で開かれた全国大学生タッチラグビー大会に北京大学ラグビーの一員として参加してきたので、そのことについて書いていきたいと思います。

この記事の対象者は
・中国のスポーツ事情に興味がある人
・タッチラグビーに興味がある人
・中国の大学生活に興味のある人

です。




タッチラグビーとは?

タッチラグビーとは「タックル」を「タッチ」に置き換えることで、競技の安全性を大幅に高めたスポーツです。そのため、老若男女問わず楽しめます。以下の写真は、北京大学タッチラグビー部の練習後の写真なのですが、女性も多く参加しています。


また、1チーム6人がフィールド上に立つのですが、最大で14人まで登録でき、自由に選手を交替できます。そのため、体力的な負担も少なく、だれでも楽しめます



大会の概略

今回の大会は杭州の良渚という場所で開かれました。場所は杭州の中心地かつ観光地である西湖から25キロほど離れたところにあります。田舎というほどではありませんが、すこし辺鄙なところにあります。


このイベントは良渚という辺鄙な場所に人を誘致するためのイベントとみなすこともできます。なので、「良渚はいいところだよ」といった内容が何度か述べられていました(笑)


なお、良渚の公式アカウントには以下のような内容の投稿がされていました。

6月8日、2024年全国タッチラグビー大会杭州大会が良渚新港村の雷霆サッカースタジアムで正式に開幕した。2年連続で全国タッチラグビー大会杭州大会が良渚にて開催された。2日間の大会には、北京、上海、福州、蘇州などから45チーム、500人以上の選手が集まり、タッチラグビーの大きなイベントということが出来る。

良渚发布:今日开赛!全国触式橄榄球分区赛杭州站连续两年落户良渚!
良渚发布:今日开赛!全国触式橄榄球分区赛杭州站连续两年落户良渚!


余談ですが、自分は本大会に「北京大学を代表して」出場するために、以下のような書類を作成して、自分の所属する社会学部の教務課にハンコを押してもらいました。中国はこういう官僚主義っぽさが意外と残っているなと感じました。


なお、ホテルなどはキャプテンがまとめて取ってくれたのですが、結構いいホテルでした。



大会参加チームに関して

大学生の部に参加したチーム

上記の大会概略にて「45チームが集まり」とありますが、それは小学生の部、中学生の部、高校生の部、大学生の部、社会人の部といった様々な組織体系のチームが合算した数です。


僕が参加した大学生の部には以下の4大学しかいませんでした(笑)
・北京大学
・清華大学
・浙江大学
・ノッティンガム大学寧波分校

なお、北京大学と清華大学は中国で1位2位を争う大学ですし、浙江大学も3-5位にランク付けされることの多い名門の大学です。


赤色が北京大学、紫と白が清華大学、紺色が浙江大学、白色がノッティンガム大学寧波分校の選手です。




北京大学内の選手の構成

なお、今回個人的に少し面白いなと思ったことがあります。上記の赤いユニフォームに身を包んだメンバーの3,4割くらいがなんと北京体育大学の選手です(笑)


北京大学のメンバーだけだと人数と戦力が足りないということで、キャプテンが「一緒に出ないか」と打診したそうです。また、北京体育大学のラグビー部も大学から出場を許可してもらえなかったそうなので渡りに船といったところです。


このことについてキャプテンに「それってルール的に大丈夫なの??」と質問したところ、大会としては「大学側が認めているのであれば問題ない」とと言っていました。で、実際に大学側もオーケーを出しているとのことでした。個人的には「へー、大丈夫なんだ」と思いました。


さらにおもしろいことに、お隣の清華大学にも北京体育大学のメンバーが紛れ込んでいました。しかも、北京体育大学でもスポーツ推薦のメンバーで圧倒的にうまいメンバーが清華大学のユニフォームを着ていました。なお、北京大学に参加した北京体育大学のメンバーは一般入学のためそこまでうまくないです。


なんで、段違いにうまいメンバーが清華大学のメンバーとして参加しているか聞いてみたところ、「清華大学は交通費や宿泊費を出してくれるから、彼らは清華大学に行った」と言っていました(笑)



聞くところによれば、清華大学ラグビー部にかつて物すごいお金持ちがいて、毎年結構な額を寄付しているそうです。そのため、清華大学はこのような大会の場合には、全選手ラグビー部から交通費や宿泊費を出してもらえるそうです。この話を聞いて、「北京体育大学は职业佣兵(プロの傭兵)だね」と言ったら、結構ウケました(笑)




大会当日の流れ

大学生の部では1日目に2試合、2日目に2試合行って優勝を争います。北京大学は1日目にノッティンガム大学寧波分校及び清華大学と試合をしました。


初戦の清華大学戦は敗北しました。清華大学はラグビーを経験している留学生も多く、なにより北京体育大学の体育科のメンバーの活躍がすさまじかったです。



2戦目はノッティンガム大学寧波分校戦です。全体的に動きが緩慢だったので、4対1で割と楽に勝てました(笑)

以上が初日の試合です。


初日の試合の昼ごはんとして、大会から用意された以下の昼食をみんなで食べました。なお、外観は完全に古民家でした(笑)




2日目の初戦が浙江大学です。タッチラグビーなのですが、コンタクトの局面で割と激しめだったのと、僕もアドレナリンどばどばだったので、コンタクトの強度を上げて対抗していました。


3回くらいちょっと激し目のコンタクトがあったタイミングで僕は退場となりました、、また、その数分後に北京大学のキャプテンも退場となっていました。結果は2対1で惜敗しました。


ただ、清華大学と浙江大学が試合をした時も同じようなシチュエーションになっていたらしく、清華大学のメンバーと北京大学のメンバーが審判に抗議していました。


最後の試合はまたしてもノッティンガム大学寧波分校でした。この試合には僕が映っている写真はありません。なぜなら開始2,3分でまた退場になったしまったからです。。。



というわけで、2日間の大会の結果、北京大学は3位という結果に落ち着きました。少し微妙な結果ではありますが、メンバーや熟練度を考えればそんなもんかなと思います。



また、今回の大会については以下のように北京大学ラグビー部の公式アカウントからも発表されています。

北京大学英式橄榄球队杭州比赛掠影


なお、僕の写真が当初多用されていたそうなのですが、公平性のため、以下の2枚を除いて削除されたそうです(笑)



それでは本記事は以上なります。
今回の記事ではタッチラグビーという角度から中国のことを書いてみましたが、いかがでしたか?中国について、少しでも理解してだければ幸いです。



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