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わたしの10年を処分した

10年間使った写真機材類を処分した。今の仕事にはもうあまり関係ないし、撮影に行く時間もうまく確保できなくなってしまったから、一旦環境をリセットしようと思って買取に出したら全部で3万3千円。

そういうものなのか、あんまり高くないんだなと。

感慨とかそういうのもなく、ちょっとだけの虚しさを胸に秘めて自宅へ帰った。ああ、これで自分の10年はあったけど無いものになるんだな。

ちなみに、この売却は妻には報告していない。別に報告しなくてもいいかなと思ってる。防湿庫を見ることもない人なので、今すっからかんになってしまったことも知らないだろう。もしかしたら、薄々感づいているかもしれないけれど、食卓を囲むときなどで話題になったことは一度も無い。

10年使ってこの程度ならまだいい方なのかなとも思うし、反対にもうちょっとレア度付けて値段上げてくれれば…とも思う。4万くらいになったら嬉しかったけど、どうしようもない。いい意味で買いたたかれてるのかもなーと穿った見方すらしてしまう自分がちょっと嫌だ。新しいカメラを買おうとは思うが、それ以前に新生活で必要なものに消えていくからそれどころの話では無いのだ。

ともかく。

手持ちのカメラはGXRだけになった。後はiPhone8。FullHDビデオカメラの体勢で何ができるかは自分でもよく分からない。でもまた撮影の日々を少しずつ続けていきたいのは確かだ。

「日常を撮る」というとちょっと構えてしまうけど、暮らしの様子を残したいし、あんまり固くない感じの写真とか映像を撮れればいいなと思う。

次の10年はどういう写真を残せるだろうか。

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