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年収300万ないけど結婚した話

34歳と10か月。年収300万円未満。有期雇用学芸員。相手は同じところの人で、結婚後も勤務している。共働き世帯となったわけだが、そうでもしないと食べていけないのである。

これでまあよく結婚しようと思ったもんだと自分でも驚いている。先人たちが「結婚は勢いだ」みたいな話をしているが、それは当たっているようにも思う。生活が安定したら〜なんて思ってたらいつまでたっても安定できないぞ、結婚してから安定するのも手だぞ、などという訳の分からないことを言う先輩もいた。確かにそうかもしれないこの業界。それに次いつこういう機会があるか分からないし。

式は挙げていない(挙げる予定はある)。先に籍を入れようという話になって、現在は同居中。籍は2月に入れた。
貯金はほぼ無かった。結局親を頼るしか無かった。申し訳なさが先に立つ、そんな結婚だと思った。

一応、収入はこれまで勤めてきたどんなところよりも良い方で、最初に勤務したところは年150万あるかないかだった。それでもやっていけたのは食費と家賃がバカみたいに安かったから。そのときに貯金を作っておけば良かったのだが、学会に参加したりなんだりしたのもあってできなかった。今考えれば学会に無理して参加しない方が良かったんじゃないかと思う。
ただ、当時は人脈とか知り合いとかそういう人がいなかったから、どうにかして顔を繋ぎたかったのもある。

結局、人脈はプラスになったけど、向こうも非正規だったり何だったりでプータローに毛が生えた程度の連中しか知り合いができてない。キズのなめ合いはやらないようにしているが、彼らと飲むと最後は金の話になってぐだぐだになる。

結婚してから一番変わったのは食生活だろう。ふたり分以上を作り、その日にふたりで食べる分と翌日のお弁当に入れる分とにわけてから食卓に出す。お弁当まで作るから割と食費がかかっている。それでもコンビニで買って食べるよりかは安上がりになっていると思うから、しばらくはこの体制で続けていくつもりだ。

貯金を作るためにわたしもお小遣い制になった。ただ、趣味のことにちょっとだけ使う程度、しかも趣味はプラモとかミニ四駆とかインドア系なのでパーツの使い回しとかそういうのをやっていけばそんなにお金を使うこともない。どこかに出かけるとか、飲み会に呼ばれるとか、そういうことがなければ、お小遣いも残るはずである。たぶん。どんぶり勘定でこれまで生きてきたから割と厳しいなと思うこともあるけど、それはもう仕方ないと言うことで。

結婚してよかったかと聞かれたら、よい面もあるし悪い面もある、としか今は答えられない。だってまだ2ヶ月だし。

良かった点は、家に帰ったとき、どちらかが仕事休みだと「おかえり」と言える・言ってもらえることだろう。じゃあ悪かった点は?自分の時間が取りづらくなったこと。ひとり暮らしなら家事とか食事の準備とかをほっぽり出して自分の時間に充てることができたし、実際そういう暮らしをしてきたけれど、ふたり暮らしになった以上そうもいかない。共働きだからなおさら。

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