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あなたへ向けた日記 No.7

2011年3月11日の自分へ

今、君はどんな気持ちだろうか。

来月から大学4年生になる君は、来月から地震学の研究室で卒業研究を始める。きっと、自分がこれからどんな研究人生を歩むか、気になっているところだろう。

その日、発生した地震は、今後の地震学の世界を大きく変える。そして、君の人生にも、少なからず影響している。今後の政府や自治体の地震被害想定は全て、東北地方太平洋沖地震を見据えたものになるし、しばらくは、東北の話題一色。学会もシンポジウムも、しばらくそうだ。

結果から言えば、君は地震防災に関わるエンジニアになる。2020年の君は、それを後悔していない。むしろ、良い選択だったと感じている。それで十分だろう。

ただ、当時思っていたことと比べると、そうだな…地震学は意外と無力だということを思い知るかもしれない。それとも、意外と出来ることがある、と思うかな。どうだろう。そういうことを考えながら、いまは自分の知りたいこと、興味のあることに時間を割いたら良い。研究とは直接関係ない事に何日も時間を費やして、社会人になってから役立った事もある。何がどう活きるか、分からないものだね。

君の積み重ねている事は間違ってない。そのまま、自分で正しいと思うことをやり続けたらいい。がんばれ。

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