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あなたへ向けた日記 No.8

新型コロナウイルスの感染拡大が収束したあたりの、自分へ

そっちで、世の中はどんな感じだろうか。こっちは…知ってると思うけどてんやわんやだ。行動自粛しろ、緊急事態宣言出せ、経済回せ、店潰れたらどうする、自粛と補償はセットだ、陽性出ても入院できん、、、

うちの息子は、今のところ、ぜんぜん大丈夫だ。2度目の緊急事態宣言が出て、外出の機会も減った。このまま家族みんな、収束まで無事で過ごせているだろうか。

心配しても仕方ないよね。スーパーで買ってきたもの、子供が触ったら大丈夫かなと気にしては全部水洗い。帰宅して真っ先に抱きしめたい息子には触れず風呂に直行。やっと仕事から帰ってきたと思ったお父さんが自分を素通りして風呂に向かうのを見て泣き出す息子。風呂のドアをバンバン叩いて、早く出てきてと騒ぐ。

ごめんよ、お父さんもそうしたい。帰宅したら、真っ先にお前のことを抱きしめたい。お前が嫌がるくらい、力いっぱい抱きしめて、ほっぺをスリスリしたい。でも、そんな事、出来ないんだ。さっきまでウイルスだらけのマスクしてたほっぺを、お前にくっつけたくない。綺麗に何もかも洗い流してから、心置きなく抱っこしてあげたい。

こんな思い、収束後のおれはどう思い返してるかな。笑って思い出せているかな。きっとそうだよね。家族みんな無事で、あの時は大変だったねと、笑って話せているよね。きっと。

どうしても不安になる。この不安さえも、親はきっと乗り越えねばならぬのだ。コロナが終わったとて、世界経済がぶっ壊れたり、どこかの国で戦争が…あるいは日本も巻き込まれるかも。そんな事態でも、親は親でなければならぬのだ。

戦争映画を見ていて、子供を失う親を見ながら、おれの親はよく「今の時代でよかったね」と泣きながら話したものだ。果たして、今の時代はどっち?他の時代から羨まれる方か、あるいは他の時代を羨む方か。

大丈夫。大丈夫。大丈夫。
こんなに幸せなんだもの。これが壊れるなんて、想像できない。したくないだけかな?

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