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日本の男尊女卑についての考察㉜(古事記⑤出雲神話④天津神現る!③)

ここまで読んでいただけて、
とても感謝しております。
皆さん、楽しんで
いただけていますかね?

前回は、アマテラスの目論見が
ことごとく、敗れました。
というところでした。

今回は、さらに強行な手段に
打って出ようというお話です。

アマテラスは天津神達と
ナカツクニをどうやって
我が直族に譲らせるかという
話し合いが進められていました。

思比金オモヒカネは皆に
提案しました。
「今度こそ、必ずや
ナカツクニを譲ってもらわねば
ならぬ。
そこで、武神:武御雷神タケミカヅチ
いかがであろう?」
天津神達は、皆
「それが良い。」と
口にしました。

アマテラスはタケミカヅチに
天鳥船アマノトリフネを与えて
ナカツクニに派遣しました。

タケミカヅチは天鳥船に乗り
出雲国の伊那佐之小浜イナサノコハマに辿り着き、
(現在の島根県出雲市 稲佐の浜)
砂浜に十拳剣を逆さに立て、
切先きっさき胡座あぐらをかいて座りました。

その様子をオオクニヌシは
固唾を飲んで見守りました。

タケミカヅチはオオクニヌシに
問います。
「オオクニヌシ殿!
我ら天津神の長
アマテラス様にこの国を
譲り渡されたし!!
返答はいなか!か!」
(稲佐の語源になった
という説があります。)

オオクニヌシは返答します。
「タケミカヅチ殿!
我はすでに、代を息子に
譲っておる。
我が長子、事代主コトシロヌシ
尋ねてきてはもらえまいか!」

タケミカヅチは無言で
天鳥船を睨むと天鳥船は、すぐさま
漁をしているコトシロヌシのいる
場所に向かい
船ごとコトシロヌシを
伊耶佐の浜に連れ戻ってきました。

タケミカヅチは
コトシロヌシに尋ねます。
「オオクニヌシ殿に
国を譲るかを尋ねたならば
まずは長子である、
コトシロヌシ殿に改めて
尋ねよと言われた。
コトシロヌシ殿!
我ら天津神が長
アマテラス様にこの国を
譲り渡されたし!
返答は否か!左か!」

コトシロヌシは
タケミカヅチの姿や声に
震え縮み上がります。
「左様に従いまする。
ナカツクニをアマテラス様に
お譲りいたしまする。」
と答え、乗っていた船を
自ら傾け、逆さまに
なった船の上で逆手を打ち
青柴垣あおふしがきを作り
その中に隠れてしまいました。

タケミカヅチは
再び、オオクニヌシに
尋ねました。
「オオクニヌシ殿!
ご長子コトシロヌシ殿は
この国を譲ると申した。
異議はありや!なしや!」

オオクニヌシは応じて
口を開きました。
「タケミカヅチ殿!
我には他にも息子が
ござる。次子の建御名方タケミナカタ
にも尋ねら・・・。」
言い終わらないかの
刹那、浜に大きな怒号が
飛び込んできました。

何をこそこそと!!」
姿を表したのは
千引石ちびきいわを片手のてのひら
軽々と持ち上げた
タケミナカタでした。
さらに、タケミナカタは
タケミカヅチに
「細かい話は力比べを
した後じゃ!!」
と言うとすぐさま
タケミカヅチに
飛びかかりました。

タケミカヅチは
腕を氷柱つららに変え
手を剣に変えて応戦しました。
思わず、タケミナカタは
「タケミカヅチ卑怯なり!」
と言いながらも
タケミカヅチの両手を握りました。

タケミカヅチは握られた両手を
まるで若い葦でも握るが如く
軽く握り潰して
そのまま両腕を引きちぎって
しまいました。

両腕をいとも容易く
引きちぎられてしまった
タケミナカタは、たまらず
遁走とんそうします。

タケミカヅチは、
逃げるタケミナカタを
とことん追いかけ

とうとう、タケミナカタを
科野国(長野)の諏訪まで
追い詰め、そして殺そうとしました。

追い詰められたタケミナカタは
「恐れ入りました。
どうか命ばかりはご容赦ください。
これよりは、諏訪の地にて
隠れて、他の地には参らないと
お誓いします。
父オオクニヌシ、兄コトシロヌシ
の意に背くことは致しません。
お望みの通り、天津神様
アマテラス様にナカツクニを
お譲りする事 左様に
心得ましてございます。」
とタケミカヅチに平伏して
赦しを乞いました。

その返答を聞くと
タケミカヅチはすぐさま
伊耶佐の浜に立ち戻り
三度、オオクニヌシに
詰め寄ります。

この続きは、次回
出雲神話④国譲り完了 に
お話しさせて頂きたいと思います。

ここまで読んでいただけまして
誠にありがとうございました。

次回をもどうぞ、
お楽しみください。










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