2024年8月最新号特集は「精神科病院における緊急時の対応」です🦍
「患者さんの様子がいつもと違う」「患者さんが倒れている!」という状況に出くわしたとき,どれほど緊張感が高まるか,考えただけでも胸が痛くなりそうですよね。ナースステーションで「今日は落ち着いているね」と口に出してしまうと何かが起きる……というのは「看護師あるある」でしょう。しかし,医療現場に勤める以上,不測の事態にも対応していく力が求められます。
この特集では“精神科病院における緊急時”として,患者さんの「自殺」と「急変」に焦点をあててその実践とポイントをご紹介していきます。冒頭では,心肺停止状態にある患者さんを発見した際の一次救命処置についての記事を掲載しました。CPRから必要な観察という基本のことをあらためておさらいする気持ちで,ご覧いただきたいと思います。
そして自殺事故が発生した際のスタッフの心について。処置の仕方ももちろん大切ですが,スタッフの心のケアにも留意する必要があります。日ごろから準備,環境づくりが結果として自殺予防にもつながります。
最後にINARS(看護急変回避)の枠組みで,急変時どのように対応していくかを考えていきます。
緊急時には焦らないようにするとはいっても,いざ事態が起きてしまうとそう言ってはいられなくなります。事態の予防はもちろん,対応方法を学ぶことが何より大切。
[目次]
特集 精神科病院における緊急時の対応
〇一次救命処置(BLS)の基本と自殺企図発見時の実践
大和田幸恵
〇自殺に遭遇したスタッフの心の動きとケア
佐藤このみ
〇精神科看護における患者の状態変化に対応する
―INARS(看護急変回避)のアプローチの意義
一ノ山隆司 千 英樹 境 美砂子
・特別記事
「関係性」ってなんだろう?
―当事者から医療者へ問いかける
升明とびら
・TOPICS
伝える技術で看護力UP!
―プレゼンテーションを学ぶ
深田徳之
・姉と過ごした最後の日々とがんから還ってきた私と看護について
第8回 食事で思い出したAさんのこと
宮川香子
・精神科看護の臨床判断MSEガイダンス
第10回 「HOW?」を組み立てるときの「転ばぬ先の原則」4
武藤教志氏 崔 明玉
・一般社団法人日本精神科看護協会 にっせいかん
精神科認定看護師制度の改正
2 精神科認定看護師の更新審査と活動状況
柿島有子
・せっかくなので学びをエンターテイメントだって思うことにしませんか?
第16回 認知症の将来推計1
深田徳之
・日々のやりとりから始める認知行動療法
第22回 症状対処行動で悪循環を断ち切る
細川大雅氏
・病棟看護師さんへの手紙
第7通 社会的入院
常本哲郎
・学の視点から精神保健(メンタルヘルス)で地域をひらく53
53rd Step 聞いてはじめてわかること(3)
安保寛明
・どん底からのリカバリー―WRAP(R)を使って。
第57回 2024年,いま,必要なこと③
増川ねてる
・坂田三允の漂いエッセイ 221
フィフティーズ
坂田三允
月刊『精神科看護』は便利な定期購読をおすすめします。
●富士山マガジンサービス
https://www.fujisan.co.jp/product/1281692088/
デジタル版(電子書籍版)も販売中です。対応しているスマートフォン,タブレット,パソコンで,いつでも,どこでも読むことが可能です。また,雑誌本文の試し読みも可能です。毎月20日に最新号の購入および試し読みが可能になります。
1.月刊『精神科看護』の定期購読は原則1年間(増刊号あり:13冊,増刊号なし:12冊)のお申し込みとさせていただきます。
2.購読料は開始号により異なります。
3.送料は無料です。
4.定期購読期間中の途中解約はできません。予めご了承ください。
クレジットカード・コンビニ決済をご希望される方は、下記のURLをクリックしてください(外部サイト)。定期購読だけではなく1冊でのご注文も可能です。
ご注文は、精神看護出版ホームページからも
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?