見出し画像

"カンフォータブル・ケア普及協会"がスタートしましたよ、みなさん

カンフォータブル・ケア。

認知症の方と心地よい刺激(快刺激)を中心にかかわることで、認知症の方も、その方のケアを行う方も共に苦悩する心理・行動の障害を緩和し、穏やかでイキイキとした生活を取り戻すために有効なケア技術。

日本の認知症ケア現場で研鑽を重ね誕生した日本発の認知症ケアメソッド。

カンフォータブル・ケアを提唱したのは、会の代表理事の南 敦司氏。
南氏は言います。


講演中の南 敦司氏


自分や自分の大切な家族が認知症になった時に受けたいケアはどんなケアか?」それがカンフォータブル・ケアの基軸になる考えなのです。

このケアメソッドの構成は次にようなものです。

#01 常に笑顔で対応する
#02 常に敬語を使う
#03 相手と目線を合わせる
#04 相手にやさしく触れる
#05 相手をほめる
#06 こちらから謝る態度をみせる
#07 不快なことは素早く終わらせる
#08 演じる要素をもつ
#09 気持ちに余裕をもつ
#10 相手に関心を向ける

慎重に不快を避け、ケアを、環境を、”快”で満たす。かなりシンプルです。シンプルがゆえに難しい。究め甲斐があります。

「認知症基本的対応技術カンフォータブルケア」(昭和大学にて行われた認定看護師教育課程)

カンフォータブル・ケア普及協会の発足に伴い、認証制度が設けられています。詳しくは下記の普及協会ホームページを参照いただければと思います。本格的にカンフォータブル・ケアを学び、実践したいとお考えのみなさまは、ぜひ入会なさってください。

なお、南氏によるカンフォータブル・ケアは精神看護出版からの下記の2つの発刊物が唯一のものです。

看護師向けのカンフォータブルケアの教科書。行動制限最小化について1章割かれている。
こちらは介護領域向け。虐待防止について盛り込まれている。

また、有志によって作成されたカンフォータブル・ケアの実践動画もYouTubeで視聴できますので、ぜひチェックしてみてください。


精神科における認知症へのケア。問題点はまだまだ山積みかもしれません。でも、カンフォータブル・ケアを究めれば、患者さんも家族もケア提供者も、みんなが”楽”になります。超高齢社会の日本。このケアメソッドこそが、いま求められているものだと思います。
レッツラカンフォータブル・ケア!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?