半酔の人は長寿なり - 養生大意抄06
1.食後に暖かいお酒を少し飲む【原文】
○酒は百薬の長と古人いへり。少しく飲ば陽気を助(たすけ)、血気をやすらげ、食気をめぐらして大に益あり。多飲(のめ)ば血脈を乱し腸胃を傷(やぶ)りて大に人を損す。必多く飲べからず。人の性にて節(ほど)あり。其節を考えてほろほろ酔を度として其うえを飲すごすべからず。食後に少し飲ば食気をめぐらして益あり。温酒(かんざけ)をのむべし。陽気をかりて気をめぐらす故なり。冷酒はよろしからず。熱酒固(もと)より飲べからず。
【意訳】
「酒は百薬の長」